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誕生日前夜祭


 明日は俺が「17歳」になる おめでたい誕生日だ。


これは俺の勝手な偏見と憶測なんだが

マンガに小説に映画、そういう創作物に 必ずいると言っても過言ではない


             ~「主人公」~



そして彼らの年齢を全体的に思い返すと 


             ~「17歳」~


何故かこの年齢が多いという 俺の中でそういう結果になっている。


( 恥ずかしながら 未だにそういう「主人公」とか「創作物」とかに

憧れているというか、期待しているバカな自分がいる///)


 そんな事を思いながらも俺は 明日提出する宿題を終わらせ

ふと時計を見る。

「22時40分」 そろそろ寝る時間だ。


 ベットに横になり布団に包まり 俺は「いつもの行為」を始める


「シュッ!」「シュッ」「ヒュンッ」「ズコーン!」

「ハッ!!」「おりゃあ」「くっ・・・負けない!!!」


布団の中で何かが始まった・・・。


「うおおおっ!ぐっ・・・いけえええっ!」

「「インフィニティーサンダぁあああああああっっツ!!!!」」


その叫びと共に 繭みたいに包まっていた布団が

俺の蹴りにより 宙に舞いベットから離れ 床に落ちていった・・・。


そう・・・これは「主人公ごっこ」だ!!

(これは 妄想の中で 己が主人公となり 仲間たちと共に

次々に迫る悪いモンスターを倒し  時折現るライバルと戦い 

最終的に ヒロインが捕らわれている 魔王がいる魔王城へ目指して

旅をしていく・・・という設定を作り

そこから妄想の中の自分と現実の自分の動きをシンクロする事によって

まるで自分が主人公になったかのように思える 悲しい行為である!!)


 とても明日17歳になる行為とは思えない・・・


・・・と思いつつも

床に落ちた布団を拾い 再び「主人公ごっこ」を励むため

体全体を布団で包めようとした、


その瞬間

「「ピンポーン」」 玄関のチャイムがなる


 (ん?誰だ こんな時間に せっかく良いところだったのに

非常識な奴だな・・・  

 まあいいや、下に姉ちゃんがいるはずだし 姉ちゃんが出るだろう)



あれから10分ぐらいたったのだろうか

まだ玄関で微かに姉ちゃんの声とお客さんの声が聞こえる

どうもお客さんは一人じゃなさそうだ・・・

2人・・・いや3人?

若い女の声と幼い女の子の声、そして男の声

う~ん 全然わからん!


(もういいや、気にせずもう1回「行為」に励もうではないか!)

と再び体全体を布団で包もうとした、


その瞬間

「「弟ぉー!お客さんよー!!」」 姉ちゃんが呼んでいる


「えっ!お、オレっ!?

って えっ・・・ちょヤバ落ち・・・・・ギャッ!!」


ビックリした繭状態の俺はそのまま床に叩き落される


「痛てて・・一体こんな時間にオレに何の用なんだ ったく」

そう言いつつ、オレは渋々立ち ドアを開け階段を降り

普段 あまり使わない客間へと向かった。


客間の襖の前に姉ちゃんがいる

何だか 暗い顔というか いつにもない真剣な顔をしている。


「ど、どうしたんだよ姉ちゃん そんな眉間にシワ寄せちゃってさw

せっかくお美しい顔がシワシワお化けになっちゃうよ~w)


「やっぱり話さないといけないわね・・・」ボソッ


「へ?」


「入りなさい、3人とも待ってるわ」

姉ちゃんがオレの超面白ジョークを完全スルーし、襖を開く。


そこには 

「同じ学校の制服を着た少女」


そして

「フリフリひらひらした洋服を着た幼い女の子」


そんでもって

「スポーツ刈りの野球のユニフォームを着た男」


そんな3人も揃いにそろって

眉間にシワを寄せて 俺を待っていた・・・。


思わず俺は 冷や汗と一緒に声が出てしまった。

「ヒェッ・・・」


                              

                             ~続く~

 

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