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ぼっち探偵・リトル2  作者: oga
進撃の事件
17/17

エンディング

 磯山先生が勾留され、世間は大騒ぎとなった。

当然、連載が中止されることになり、私はファンの怒りを買うこととなった。






「……ヒドイわね」


 現在、事務所のパソコンから、某有名掲示板を覗いているのだが、私に対する中傷の書き込みがハンパない。


「……そりゃ、私だって続き読みたいけどさぁ」


 進〇の巨人の22巻は、新章に突入する所で話が終わっており、続きがめちゃくちゃ気になる。

その代わり、私の名前も世間に少しだけ認知され、ちょこちょこ仕事の依頼が舞い込んで来るようになった。


「……今日は3件の依頼が入ってるわね」


 さて、どの事件から手をつけようかしら。

私は、一通ずつメールを確認していくことにした。












 数ヶ月前……


 私は、兄さんの見送りをするため、倉庫に来ていた。

ここから、コンテナに紛れ込んで飛行機に乗り込み、国外へ逃亡することになる。

もう二度と兄さんに会うことは無いかも知れない。

しかし、私の中では、悲しいという感情よりはむしろ、怒りが湧いていた。


(私がマンションの家賃を立て替えたってこと、知ってるの?)


 兄さんはコンテナによじ登り、こちらを向いた。


「……じゃあな」


 それだけ?

面倒事を全て私に押しつけて、逃げるつもり?


「……」


 今までの不満を全部ぶちまけてやりたいのに、出来ない。


「アイサツハ、イインデスネ?」


 私は俯いたまま、コクリ、と首を動かした。

言った所で、逆ギレされるのがオチだ。


(思ったことなんて、言えないのよ)


 中国人がコンテナの蓋に手を掛け、閉じようとした、その時だった。


「待った」


 兄さんは中国人を引き留め、私にある物を渡してきた。


「これ、やるよ」


 それは、ポワロの指輪だった。

 

「……それがあれば、多分やっていける。 探偵をやって、金が貯まったら、辞めて専門学校に行ったっていい。 それで、仕事を見つけて自立しろ」


「……」


「じゃあな」


 コンテナが閉じられ、トラックが進む。

私は、叫んだ。


「探偵なんて、やるかボケーーッ」 




終わり





読んで下さった方がいたら、ありがとうございました!

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