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魔法探偵 天宮晴人の探し物  作者: 工藤啓喜
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4章


三日後、近況報告の為に深春に事務所に来てもらっていた。晴人は捜査の状況を深春に知らせると、少し安心したような表情をした。田辺から、あらかじめもらっておいた出版関係の人物を友里に調べてもらったところ、その人物の名前は、間中という人物でとある出版会社の編集長をしていたらしい。今現在、間中が務めていた出版会社は無くなってしまったらしいが、別の会社にいるという。

その人物なら、絵本の所在を詳しく知っているかも知れない。深春は、晴人から話を聞いて淡い期待を抱いた。


「で、俺達は、その間中という人物に会いに行ってきます。」

「あ、あの…いつですか?」

「今日の午後に。」


会いに行くという晴人に、深春もたまらず、「私も連れて行って下さい」と言っていた。晴人は、一瞬驚いたがすぐに笑顔を見せてどうぞ、と言った。


「嬢ちゃんも行くとなると、バイクに乗り切れねぇぞ。」

「天気もいいし、歩いて行こう。森山さんも一緒に。」

「…嬢ちゃん、付いてきてもいいが、一つ条件がある。」

「え?」


馨が、まじまじと深春の顔を見る。馨の真剣な表情に深春は、息を呑んだ。目つきの怖さと風貌で怖さが二割増くらいに感じた。


「条件って、なんでしょう…」


深春は、馨を怒らせないように恐る恐る聞いた。


「条件ってのはな…煙草吸っても大丈夫かって事だ。」

「へ?」

「煙草吸わせろ。」

「は、はあ…」

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