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ダンジョンと共に往く  作者: 畔木 鴎
十三章 永垂不朽
128/145

神が居るのは知ってるが、今日は助けてくれなかった

本当に申し訳ありません。予約投稿ミスです。

本来なら昨日の12時に投稿されるべき話しでした。


ですので、昨日の分と本日の分とで2話構成になります。

 4月4日。今日は地球で言う入学式の日だ。だからと言ってシュヴァルツヴァルトに学校があるわけでも無く、誰を祝う予定も無い。ただ、『大聖堂』の下にあるダンジョン部の三層。リェースが守護するその階層では満開の桜が咲き、花見が行われていた。

 参加者は『金酉宮きんちょうきゅう』の従業員と居住区に住んでいる者以外の守護者とレイ、『大聖堂』にやって来ている修道女達である。修道女はシュヴァルツヴァルトの地下に青空が広がっているのに驚き、律儀にも階層のまでっていった。端に辿り着いた所で普通に壁になっているだけだが。


 1本の大きな桜の樹の下で守護者以外は賑やかに談笑し、マーゲンお手製の料理を食べては頬を落としていく。


 あと5ヶ月ぐらいで戦争が起こるわけだが、今の所シュヴァルツヴァルトでは大きな動きというのは起きていない。武具、食料の備蓄は完璧。主戦力であるマインの従者であるライトアーマーは千を超えた辺りで検索を掛けるのをやめた。正直言って負ける要素が無い。最悪、リープアーマーが出張れば勝てるしな。

 だからこそのんきに花見なんてやれているのだが、少なからず外部から入ってくるものはあるわけで、修道女達もその1つに数えることが出来る。戦争が始まるにあたり、どこが1番安全かと聞かれれば、俺とルーチェはシュヴァルツヴァルトと即答するだろう。天使にバスターライフルで打たれようとビクともしない堅牢なシェルターがあるのを知ってるからな。そのために戦争が終わるまではシュヴァルツヴァルトに留まるように手紙が来たらしい。

 それが3月の21日ぐらいで、彼女達と少しでも仲良くなれたらと思って開いたのがこの花見なわけだ。


 ・・・その筈だったんだが。静かな守護者、主にギフト、マイン、クローフィが俺とレイの周りを陣取っているためにお通夜状態になっている。そんな静かな所に修道女が来るはずも無く、男性の守護者に助けを求めてもあえなく断られるというのを繰り返す。


 (ブリッツ、お前なら出来る。今だ、助けてくれ)

 (私はまだ死にたくありません)


 (シュテル、年の功でどうにか頼む)

 (見た目に騙される彼女等では無いでしょう)


 まぁ、こんな感じで俺は死んだ。

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