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ダンジョンと共に往く  作者: 畔木 鴎
十二章 激甚災害
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熾天使の試練

 亜人の誘導が始まってから3日が経った。『果てしない渓谷』にいる殆どの奴が集まったのではと思うような規模にまで膨らんだソレは、順調に西に向かっている。

 今、群れが居るのは、ノーマリー、レクタングルに挟まれ、帝国が目の前にあるという所。ノーマリーとレクタングルの砦にぶつけない様にするのには気を使った。

 その他にも色々と事態が動いているので、順を追って説明させてもらう。


 『修道院大聖堂』(長いので以下『大聖堂』)に人が来るという話し。

 急の事だったのだが、話しは上手く運んでいるらしい。もう人をグラキエス側の『果てしない渓谷』付近にある街で待機させているとか。後は俺が迎えに行くだけだ。

 これは誰かに行かせるとしよう。誰か手が空いているのは・・・リェースとアクルか。凄い心配なんだが。目付としてメラニーも付けとこう。適当に鎧も持ってってくれ。


 言い忘れていたが、天使達は既に帰っている。確か『大聖堂』を作った日ぐらいだったか。


 次は、クローフィとシディがノーマリーに向かったこと。

 これに関しては完全に任せているので、俺の出る幕はない。暗殺完了報告を気長に待つとしよう。

 現王のスタージュについては、シディかクローフィの息が掛かった人間を側においてコントロールさせてもらう。他に良さげな兄弟が居るのであれば、そちらを立てるのも悪くない。


 エピデミックは元居た地に帰って、1からダンジョンマスターとして始めると息巻いていた。彼のダンジョンの名前を聞く日もそう遠くないかもしれない。

 俺もダンジョンマスターらしく『修練の場』とか適当に名前を付けて開いてみようか。突破出来る人が居るといいんだが。




 思い立ったが吉日、それ以外は全て凶日。というわけでシュヴァルツヴァルトの東側の森を切り開き、それっぽく整えていく。

 地面はデコボコ、岩を立てて突き刺し、巨石サイズの浮島を無数に配置。

 あとは立て札を立て掛けて守護者を創れば完成だ。


・ジャンル選択[陸]

・造形『犬』

・細部設定 技能『嗅覚強化』『気配察知』『再生』『身体能力強化』『毒精製』『全魔法無効』『硬化』『HP増加』

 消費MP271


・名称『ケルベロス』


 MP400(-271)→109

 試練と言えば俺の中では何故かメデューサが出て来るんだが、そんなものを創ってしまうと倒せなくなるので創るのをやめた。鏡があれば一発なんだけどな。

 ケルベロスと銘打ってはいるが、コイツは恐らく皆が知っているケルベロスとは少し違うと思う。ドーベルマンの様に引き締まった四肢に、首が3つ。竜の尻尾を持ち、それぞれの頭には蛇を埋め込んだかのように盛り上がっている。ソフトモヒカンみたいで面白い。モフモフ要素を入れるために、ふさふさの毛を生やしたのはお察し。

 毎度のことながら、ケルベロスをモチーフにしただけで本物ではないので、頭部はそれぞれが寝たい時に勝手に寝る仕様になっている。気分にもよるだろうが、音楽を聞いても寝たりしない。


 それで諸君らなら見たら分かると思うが、俺自身にMPブーストをしていない。正確には出来ない。この身体になってからMPブーストをしても直ぐに抜けてしまうのだ。人形だし仕方ないかなと思っていたりするので、俺自身はこのままで行くことにする。代わりに新しく『従者創造』を付けた守護者を創りたいんだがどんなのがいいだろうか。

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