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新しいゲーム始めました。~使命もないのに最強です?~  作者: じゃがバター


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175/388

173.解決法は手の中に

今回、ステータスの話が出るのでステータス付きです。

「ぃやっほぅ!! レベル上がった!!」

「いぇーい! 同じく!」

「上がったでし」

「上がった上がった」

レベルアップに喜ぶ四人。懐というか、ローブの腹の辺りに収めた黒ミスティフに『回復』をかけながら、喜ぶ姿を眺める。


「私、レベルキャップが」

「!? レベルキャップなんてあるのか?」

ペテロの言葉に驚く、初耳なんですが。


「レベルキャップっていうか、スキルにレベル付きのあるでしょ?」

「ああ」

あるな、無いのもあるが。


「強化・耐性系を除いて、レベル付きのスキルが50個超えると、レベルが上がらなくなる」

「ええ!?」

「初耳だ!」

「あぶねぇ、いっぱい取ってた!」

私、レオ、シンである。

 慌ててステータスを出して数え……る、にしては多いから後にしよう。だがしかし、そういえば暫くレベルが上がらない。


「そうらしいね、その後はスキルレベルの一番下のレベルまでしか上がらないんだっけ?」

お茶漬のダメ押し。上がらないままは勘弁してください。


「スキル取りまくるならそれなりのリスクを覚悟の上で、ってことだね」

「サブ・メイン職に沿ったもの取ってくんなら、50で特に問題無いでし」

ごーん。スキルポイントを使わないものは何も考えず取りまくってた罠よ。いや、実際ダイレクトにそのまま覚えてしまうスキルが多かった気がするが……。


「私、取るつもりがなかった生産職スキル取っちゃったしね。まあ、上がって無いの生産だし、生産系は金かければ上がるから」

ペテロも『A.L.I.C.E』用に生産スキルを取得したのだろう。これが発覚したのは、メインが戦闘の複合職プレイヤーが、生産職のスキルを取りまくったからだという。えー……【解結界】とかレベル5なんだが。いやその前に燦然と輝く【魔物替えLv.1】。


「なんかもう何をやってもレベル上がらない気がしてきた」

「ご愁傷様」

笑いを含んで軽く言う、ペテロ。


「いざとなったらスキルポイント勿体無いけど、覚えたの破棄かな?」

捨てたくないスキルが上がらないんですよ! 罠か? 罠なのか!?


「闘技場?」

「対人戦選んで、殺さないようお互い調整してスキル上げするのが流行ってる」

「お願いします……」

「俺も、俺も! 格闘スキル上げたい! さっきのオーガが使ってたコンボ目指したい!」

「参加するでし」

「行く行く」

「人数多いほうが効率いいかな? 上げたいものの種類によっては組み分けで」

お茶漬の提案にみんなが乗り、ペテロが段取りを告げる。【魔物替え】をどうにかしないと、どうもならんのだが他のものも上げておかねば。せめて40平均に……遠い。生産は使わないものを作るのは楽しくないのだが、割り切ってシルをつぎ込んで上げてしまおう。


「全員参加ですね、やるのは次回でいっかな?」

「今回は、戻るとお金かかるし、迷宮進めたほうがいいよね」

計画性のある二人が確認しながら話を進める。ペテロも50個超えたとはいえ、計画的な気配。そしてやっぱり細かく色々スキルを取っているようだ。そして最後にお茶漬が言った。


「普通は50揃えるころには上級職来て、多分スキル上限数も増えるだろうしね」


 ……早く転職しろってことですね! 



 16層はシードルという、クラゲのような形状のキノコぽいものがあり、側を通ると時々毒の胞子を撒き散らしてくる。さらに踏んだりして潰すとぼわんと広範囲に胞子を撒き散らす。しかも強毒。


「ぎゃあっ!」 

レオが突っ込んで踏み潰すのがお約束。

「いやんでし!」

ついでに先頭にいた盾役の菊姫を巻き込むのもお約束。 


「ここは毒ステージか」

いつもはもう少し前の方にいるペテロが、毒を食らって騒ぐレオを見ながら言う。環境の変わる層なので様子見をしていたのだろう、相変わらずソツがない。

「頑張って毒忍者」

お茶漬が菊姫、レオの順で治しながらペテロに言う。


「うぇえ、足元気にしなくちゃなんねぇのか」

シンが辺りを見回し、洞窟の岩陰や、苔に混じって顔を出しているシードルを確認する。【耐毒】は持っているはずだが、近接が踏んだら菊姫を巻き添えにするので踏めないのは同じだ。

「近接職は大変そうだな」

「魔法剣士が何か言ってるでし!」

HAHAHA! 


「とりあえず『耐強毒薬』いるか?」

暗黙の約束で、誰かが初めての場所のネタバレはしないので、持ってきていないヤツがいるだろう。今までのゲームでは、攻略に便利なアイテムを多少多めに用意するものの、わざわざ金をかけてまで全員分の用意などせず、高みの見物をするプレイだったのだが、【調薬】&【ストレージ】のお陰で、薬は何時でも潤沢なのだった。


「僕は持ってきてる」

「ようやく【耐毒】スキルの出番だぜ!」

「私は【耐劇毒】あるから」

「欲しいでし」

「売ってくれ!」


「劇毒……」

「不穏な名前の耐性ですね。劇毒扱っててついたとかやばい想像しか浮かばにゃい」

同じことをお茶漬も思い浮かべた様子。


「ご想像にお任せします」

ペテロはにっこり笑顔で明言を回避。持ってるんですね? 劇毒。


 足場が限られているので先行はペテロとレオだ。二人はなるべく敵の側面か、後ろ側に回り込み、正面はシン。敵の編成が遠距離よりなので、菊姫は攻撃をスキルで引き付けつつお茶漬の前に立つ。最初、踏まないように『浮遊』をかけたのだが却って事故が続発。レオやシンは面白がっていたが、毒のない洞窟で改めて遊べと、お茶漬に諭されていた。『耐強毒薬』が切れまくるほど、踏みまくって、あるいは勢い余って壁にぶつかって、ぼふんぼふんと。楽しそうだったが。



「なんじゃこりゃああああああああああああああ」

「キモいでし!」

「どうするのこれ?」

「わはははは! さすがにキモい!!」

「ホムラ先生、どうやって抜けたのここ?」

順調に進んで19層のマルチエリア。シードル・シーとシードルが床どころか天井までびっしり張り付いていた。シードルはぼふんと毒の胞子を飛ばしているし、シードル・シーはぬらぬらと菌糸で覆われた触手をうねらせている。


「これ誰か、シードル・シー孵して処理しないで増殖させた後だ」

床も壁も洞窟の岩が見えないほど爆殖(ばくしょく)しまくっとる。


「普通はこんなにいないでし?」

「うむ。普通は足場がある。人の気配で孵って、孵ったのそのままにすると、どんどん連鎖して孵る。孵ったのは、増えないように倒しておくのがマナーだそうだ」

もっとも一度しか来ていないが。これが"通常の状態"になったら異邦人のマナーが最悪ということに。


「ここまで進んでるの【烈火】と兎娘か?」

【烈火】の面子だとは思いたくないな、と思いつつ確認。

「兎はしらねぇけど、アルファ・ロメオ捕まえた時、ギルが"迷宮でソロ男にあって、炎王の機嫌がまた悪いのよ"とか言ってたゾ」

「ああ、アキラくん」

レオの言葉にお茶漬が反応する。

「迷宮のソロ討伐で名前流れたことあるのは、『アキラ』だったね」

ペテロが補足する。何だ? あまり遭遇しないのにどんどん印象が悪くなってくぞアキラくん! この惨状がアキラくんのせいと決定したわけではないが。


「地道に排除してるとレオのおねむの時間になるし、かといってこのままというのも後続が困るだろうし、殲滅してしまうからちょっと待て」

神々からの頂き物( 白ずくめ )に装備替え、タシャにもらった『宿り木の杖』を装備して準備完了。これから放つ魔法は【木魔法】ではないが【魔法威力増大】の効果に期待。深緑色だったマントも他の装備に合わせて白くなっている。


 マント鑑定結果【やるならやらねば、という気配がする】


 ……なんかこのマント、両極端な気がするのだがどうなんだ。


「魔法? 付与したる」

お茶漬が【知力付与】を掛け直してくれる。なんだか、何をするのかとみんなが固唾を飲んでこっちを見ている気配を感じて、ヴェルスよろしくマントの裾を払って気合いを入れるフリをしてみたり。『宿り木の杖』を構えて魔法を放つ。



「ぶおおおおおおおおッ!!!!」

「うわああぁ!!!! すげぇ!!!!」

レオとシンが叫ぶ。



《300体以上の敵を1ターンで撃破したことにより、称号【一掃(いっそう)する者】を手に入れました》



 【氷魔法】Lv.25、『フロストフラワー』の【チャージ】【重ねがけ】、もともと範囲魔法な上に【範囲魔法】を追加。無言で放ったそれは、以前シードル・シー・ドルンを凍りつかせた時より威力が高い。しかもボス部屋と違って狭い洞窟内の前方、見える範囲を全て凍らせた。シードル・シーを内包した氷がパリンパリンと音を立てて砕け散ってゆく。残ったのは冷気と氷の花。


「綺麗でし」

「氷なのに爽快な魔法だね」

「範囲すごいね、アホなの」

ペテロには爽快と誤解を与えたようだが、それは倒した対象が多かったからだ。どんどん砕け散って破壊されてゆく様は確かに爽快だったが、HPが多くて一撃で倒せないと一定時間凍るだけなので、どちらかというと普段は優雅な魔法だ。


「私もこんな広範囲が凍るとは思わなかった」

「オークの肉とか、ハイゴブリンの魔石とか大量にドロップしたぞ?」

「俺も俺も!」

シンの言葉にレオが同調する。

「『シードル・シーの毒』が。しばらく材料に困らない」

ペテロが嬉しそうだ。


「……私もシードル・シー以外も一掃できるとは思わなかった」

遠距離攻撃や回復魔法メインなはずなので普通のオークやゴブリンよりはHPが低いはずではあるのだが、まさか範囲魔法で一撃死するとは思ってなかった。


 あれか、【ヴェルスの理】が効いているのか。今まで抑制していたのを解放したから、それで威力が跳ね上がっているのか。『宿り木の杖』の効果もヤバイ?



「ホムラは今何と戦ってるの? ラスボス間近なの?」

「いや、普通にここの35層前後をですね……」

「それも普通じゃない」

「わはははは!」

お茶漬の問いに答えたところで、ペテロに間髪入れず否定される。





□   □   □   □

・増・

称号

【一掃する者】

□   □   □   □ 


ホムラ Lv.38

Rank C

クラン Zodiac

種族 天人

職業 魔法剣士 薬士(暗殺者)

HP   1483

MP  1998

STR 104

VIT 57

INT 209

MID 70

DEX 69

AGI 113

LUK 121


NPCP 【ガラハド】【-】

PET 【バハムート】

   【アリス=リデル】(アリス1/2)

   【騎獣・虎】『白虎』

称号

■一般

【交流者】【廻る力】【謎を解き明かす者】

【経済の立役者】【孤高の冒険者】【九死に一生】

【賢者】【優雅なる者】【世界を翔ける者】

【痛覚解放者】【超克の迷宮討伐者】

【防御の備え】【餌付けする者】【環境を変える者】

【火の制圧者】【風の制圧者】

【絆を持つ者】【漆黒の探索者】

【惑わぬ者】【赤き幻想者】【スキルの才能】

【快楽の王】【不死鳥を継ぐ者】

【迷宮の王】【幻想に住む者】

【白の領域を持つ者】【ランスロットの主】

【支配する者】【一掃する者】

■神々の祝福

【アシャの寵愛】【ヴァルの寵愛】

【ドゥルの寵愛】【ルシャの寵愛】

【ファルの寵愛】【タシャの寵愛】

【ヴェルナの寵愛】【ヴェルスの寵愛】

【???の加護】

■神々からの称号

【アシャのチラリ指南役】【アシャの剣】

【ドゥルの果実】【ドゥルの大地】【ドゥルの指先】

【ルシャの宝石】【ルシャの目】【ルシャの下準備】

【ルシャの憐憫】

【ファルの睡蓮】【傾国】

【タシャの宿り木】【タシャの弟子】【タシャの魔導】

【木々の守り】

【ヴァルの羽根】【ヴァルの探求】

【月光の癒し】

【ヴェルスの眼】【ヴェルスの理】

【神庭の管理者】

【神々の印】

【神々の時】

【天地の越境者】

■スレイヤー系

【リザードスレイヤー】【バグスレイヤー】

【ビーストスレイヤー】【ゲルスレイヤー】

【バードスレイヤー】【鬼殺し】

【ドラゴンスレイヤー】

■マスターリング

【剣帝】【賢帝】

▪︎闘技場の称号

【NPC最強】(非表示)

【雑貨屋さん最強】(非表示)

【ロリコンからの天然】(絶賛非表示中)


スキル(7SP)

■種族固有

【常時浮遊】【精霊の囁き】

■魔術・魔法

【木魔法Lv.34】【火魔法Lv.34】【土魔法Lv.34】

【金魔法Lv.36】【水魔法Lv.33】【☆風魔法Lv.34】

【☆光魔法Lv.34】【☆闇魔法Lv.34】

【☆雷魔法Lv.34】【灼熱魔法Lv.31】【☆氷魔法Lv.39】

【☆重魔法Lv.45】【☆空魔法Lv.35】【☆時魔法Lv.38】

【ドルイド魔法Lv.33】【☆錬金魔法Lv.32】

■治癒術・聖法

【神聖魔法Lv.40】

【幻術Lv.37】

■特殊

【☆幻想魔法Lv.5】

【☆技と法の称号封印】

■魔法系その他

【マジックシールド】【重ねがけ】

【☆範囲魔法Lv.40】

【☆魔法・効Lv.38】

【☆行動詠唱】【☆無詠唱】

【☆魔法チャージLv.34】

■剣術

【剣術Lv.41】【スラッシュ】

【☆断罪の大剣】

【☆グランドクロス・大剣】

■刀剣

【刀Lv.41】【☆一閃Lv.37】

【☆幻影ノ刀Lv.30】

【☆グランドクロス・刀剣】

■暗器

【糸Lv.47】

■物理系その他

【投擲Lv.27】

【☆見切りLv.38】

【物理・効Lv.29】

■防御系

【☆堅固なる地の盾】

■戦闘系その他

【☆魔法相殺】【☆武器保持Lv.39】

【☆スキル倍返し】

■回復系

【☆攻撃奪取・生命Lv.32】

【☆攻撃回復・魔力Lv.34】

【HP自然回復】【MP自然回復】

【☆復活】

■召喚

【白Lv.31】

【☆降臨】『タシャ』『アシャ』『ドゥル』

『ルシャ』『ファル』『ヴァル』

『ヴェルナ』『ヴェルス』

■精霊術

 水の精霊【ルーファLv.29】

 闇の精霊【黒耀Lv.40】

■才能系

【体術】【回避】【剣の道】

【暗号解読】【☆心眼】

■移動行動等

【☆運び】【跳躍】【縮地】

【☆滞空】【☆空翔け】

【☆空中移動】【☆空中行動】

【☆水上移動】【☆水中行動】

【転移】

■創造

【☆魔物替えLv.1】

【☆風水】【☆神樹】

■生産

【調合Lv.48】【錬金調合Lv.47】

【料理Lv.51】

【宝飾Lv.40】【細工Lv.11】

【魔法陣製作Lv.33】

【大工Lv.22】【建築Lv.12】

【ガラス工Lv.21】【☆陶芸Lv.10】

【農業Lv.14】【毒草園Lv.9】

【牧畜Lv.5】【☆搾乳Lv.1】

【☆樹木医Lv.5】【木こりLv.11】

【☆寄木細工Lv.5】

■生産系その他

【☆ルシャの指先】【☆意匠具現化】

【☆植物成長】【☆緑の大地】

【大量生産】

■収集

【採取】【採掘】

■鑑定・隠蔽

【鑑定Lv.46】【看破】

【気配察知Lv.46】【気配希釈Lv.46】【隠蔽Lv.46】

■解除・防止

【☆解結界Lv.5】【罠解除】

【開錠】【アンロック】【盗み防止Lv.24】

■強化

【腕力強化Lv.15】【知力強化Lv.16】【精神強化Lv.16】

【器用強化Lv.16】【俊敏強化Lv.16】

【剣術強化Lv.15】【魔術強化Lv.16】

■耐性

【酔い耐性】【痛み耐性】

【☆ヴェルスの守り】【☆ヴェルナの守り】

■その他

【暗視】【地図】【念話】【☆房中術】

【装備チェンジ】【☆大剣装備】

【生活魔法】【☆ストレージ】

【☆誘引】【☆畏敬】



☆は初取得、イベント特典などで強化されているもの

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― 新着の感想 ―
あぁ、だからなんですね、、、
やはり、ホムラ一人で行動してるより、パーティーメンバーで行動してる時の方が面白いね ww
全部数えていないけど、アホみたいな量のスキルだな。 神々効果で増えているのもあるし、仕方なし。 最後の戦闘シーンカッコいい。
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