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非現実への訪問者達   作者: イトツ
第一章 非現実への訪問
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非現実への訪問7



俺は始めてこの世に感謝したかもしれない。



リアル、アリガトーーー。



心の中でそう叫ぶ、俺、平林 人。



だが、そういえばここはリアルではないのだったと思い直す。



ここは、無花果さんによって作られた非現実、つまり仮想の世界である。



「それで、俺はここで何をすればいいんですか。」



「言ったでしょ、ここは仮想空間だって、だから、どんな事をしてもいいのよ。」



無花果さんは少し微笑みながら言った。





どんな事。



それは、思春期真っ最中の中学生男子に考えさせれば…。



もちろん、どんな事だか分かっているだろう。



それは、さておき、何やら無花果さんが帰る支度をしている。



「ここは、非現実だから、現実の私は多分、平林君に拒否反応を示すと思うけど、あんまり気にしないで。」



「いや、気にしないでって言われても。」



しかし、俺の言葉を聞く前に、無花果さんは、現実の自分に戻ってしまったようだ。



俺の目の前に残るのは、もう、体育館裏に植えてある柳の木だけだった。



「これは、戻ってきた…ってことだよな。」



あっという間の出来事だったのでよくわから無かったが、推測するに、非現実の無花果さんは、俺が非現実でどんな事をするか鑑賞したいというわけだ。



なら、無花果さんの望む通りにやってやる。



と、俺は決意した。



いや、今度のはさっき以上に硬い意思だから。

いや、マジ本気出すから。





そして、俺はここで重大なことに気付いた。



そして、さっき以上に硬い意思は、跡形もなく崩れ去った。








どやって、非現実に行けるのーーーーーー。

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