非現実への訪問4
しかし、何故だろうか。
何故、どうして、、、
この世はこんなにブスばかりなんだ。
クラスメイトの女子を見ていると、
つくづくそう思う。
まずは、外見から見ても分かる通り、二次元と比べるとあり得ないくらいうざい顔をしている。
それは、性格にも影響を及ぼすみたいで、性格も腐ったように悪い。
え、どんな性格か、だって?
例えをだすと、「あいつら」なんてどうだろうか?
「ねぇねぇ、金子ってえマジキモくない?」
「あー、分かる分かる!本当、下品で変態だしさー。」
「だよねーーんマジ、キモいわー」
これが、中学三年、女子の本性というわけだ。
ちょっと影が薄い男子を罵倒し、かっこいい男子にはちやほやして、すぐキャーキャー喚き散らす。
「まるで、知能を持った家畜だな。」
二次元であれば、学校での会話はこんな腐ったようなものではない。
もっと、おしとやかに。
もっと、楽しく。
もっと、可愛くて。
もっと……。
萌えるんだよ!!!!!!!!
いや、ほんとに。
もっと、そういう意識を持って生活しては如何かと思いますが。
俺は、少なくともこの14年間はそう思って生きてきた。
だって、こんなにブスじゃ、現実逃避の一つや二つしたくなるのも無理ないっしょ。
もっと、かわいい二次元のような感性豊かな女子が現れれば…。
ツンデレやデレデレ、ロリ、クーデレ、ドSキャラにドMキャラ、
俺は苦手だけどヤンデレとか…。
まぁ、そんな夢みたいなことあるわけないな。
そんな、感性。この世の女子には持ち合わせていませんものね。
はぁ、可愛い、二次元ばりの転校生でも来てくれな…いよな。
「よし、皆、席につけ。
授業を始める前に転校生を紹介しよう。
入ってくれ。」
これは、もしかしてマジでフラグ立った!!!!!!
「あの、私、無花果 朱理です。
まだ、慣れないことも多いと思いますが、どうぞよろしくお願いします。」
・・・俺の嫁になって下さい。