非現実への訪問3
くそっ…まだ昨日の眠気がとれてねぇのか。
時刻は午前十時、今は二限の英語の授業中なのだが…
とてつもなく眠い。
まぁ、空気の俺が寝たところで先生などにばれる心配は無いのだが…。
しかし、そろそろあれが近づいている。
現実世界史上最悪の
前期期末テストである。
まぁ、こんなもの俺にして見れば対したことないけど…。
しかし、そろそろ勉強始めなければならないのは確かだ。
俺は一瞬、迷った結果。
俺は居眠りをを諦めることにした。
・・・寝たい。
そして、授業に意識を戻そうとした時、
「遅れてさーせん!!
マジ、ちょっと道混んでて。」
あぁ、来たよ来たよ。
「菊池、席につけ。」
「へーい。」
「ういっす、キック〜遅かった
ね。」
「いや〜マジ、ちょっとコンビ二よってたんだわ〜」
「何、買ってたんだよ?」
「エロいやつ、新しいのでたんだよ!」
「えー!マジかよ!!見せてくれよぅ!」
「しゃーねーなー、見せてやるよ。」
・・・奴の名前は、菊池 生来。
菊池財閥の家の子で、相当なお坊ちゃんだ。
学校では、皆のムードメーカーとして、意外といい印象を周りや教員達にも与えている。
だけど、俺はあいつが嫌いだ。
いや、あいつの考えが気に入らないと言った方が正しいか…。
あいつの考えというのは、
『皆で常に楽しく』
ということだ。
要は、群れなきゃなにもできないクズってわけだ。
俺はそういう考えが一番気に入らない。
現に、俺は一人で生きてるじゃねぇか。
群れなくても生きていけるというのを、俺が今、証明している。
それに、皆楽しくって言うけどあいつ、俺の名前、ぜってー知らねぇだろ。
俺のテリトリー(教室)に入ってくんな。
くそっ…。
早く死んでくれ。