04 不安定で壊れやすい私の想い
塾終わってスマホを確認すると彼からの通知が着ていた
【今週の土曜日も塾か?】
土曜日はっと・・
手帳を確認すると午前に2コマ入っていた
【土曜日は午前に入ってるよ】
我ながら可愛げのない文章だなと思いながら送信した。
するとすぐに返信がきた。
【そっか‥・】
と短い文章だった。しかし連続できた
【そのあと会えるか?】
突然で驚いた。いつもは塾があるとわかると『また今度』ってことになっていたから。
【うん、そのあとからだったら大丈夫だよ?】
【了解。土曜日終わったら電話してな】
【わかった】
久々に彼とこんなに連絡をとった気がする‥・。それにしてもスマホのアプリになかなかなれないな‥・。
紗綾はスマホは持っていたものの、親以外に連絡をとるものは居らず、メール機能しか使っていなかった。哲と付き合うようになってからアプリで連絡をすることが出来る事を知りその時から哲との連絡のためだけに使っていた。
「ほんと…電話帳に家族以外の人の連絡先を登録する日がくるなんて思わなかったなー。」
携帯を持つこと自体、連絡をとる友達なんて居ないからって両親に断ったのに結局押し付けられるようにして携帯することになったけど…今となっては無理矢理でも携帯を持たせてくれた親に感謝なのかな?今こうやって出来てるんだし…
「まぁ、本当に恋人なのかが疑わしいけど…。」
紗綾は塾を出て駅へと向かい帰路に着いた。
そして、家に着いて学校と塾の予習をしようと机についた時ふと考えていた。
別れるのは分からないのならいっそのこと別れた方がいいのかな?そしたら、ビクビクしなくてもすむよね…
だけど、最近の哲くんは何だか分かんないや。いや、声をかけてくれたときから分かんない。何で私に声をかけたのかさえ…
と。自問自答しても答えなど出てくるはずもなくもやもやしながら予習をするのであった。