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たったひとりの  作者:
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03 貴方を信じきれない私

塾の近くまで哲くんのバイクに乗って送ってもらった。


「哲くん・・送ってくれてありがとう」

「いや、いいよ。もっと一緒に居たかったけど・・・勉強頑張れよ?」

「うん、ありがと」


私がお礼を言うと彼はヘルメットをかぶりなおして去って行った。私はその後姿を見送って塾まで歩いた。


ここでも私は一人


親が少しでもいい学校に行って、いい会社に入れと口癖のように子供の時から言われ、塾へも通っていた。友達のいない私にとっては勉強することだけが心のささえだったから塾をさぼったことも遅れたこともない。


私は勉強することだけが人生であると勝手に決めつけていた。いや、そんな考えしか生まれてこない暮らしを過ごしていた。彼に出逢うまでは・・・


彼と出逢ってからこんな楽しい生活でもいいんではないかなって思う自分も少なからずいた。


だけど、自分と付き合っているのは遊び何じゃないかって考えてしまう。彼と付き合ってそろそろ1年経過するくらい一緒にいるのにまだ完全には信じきれない。


だって、彼に「好き」だと言われたのは付き合うようになる時の一度だけだから

二度目の「好き」は聞いてないから彼を完全に信じきれないと私自身に言い聞かせてる。彼に捨てられても傷付かないようにするため。そう思うことで少しはショックが軽減すると思うから‥・



だけど、心の奥底で、彼に惹かれてもいるし別れたくないと思ってい私がいる。彼だって、1年も私と付き合ってるんだから私のことをちゃんと思ってくれているって‥・



ねぇ、遊んでるだけならもう私を解放してよ。まだ、引き返せると思うから‥・


私自身のことで精一杯だったから彼に一度も、「好き」と言ってないことに気がついてなかった。

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