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たったひとりの  作者:
1/7

01 私を見てくたのは貴方だけ

「あ、あの子よ……」


私は誰もが噂するほど




暗くて




地味で



可愛くなくて・・・




喜べない噂が飛び回っている。



それは今始まった訳ではなくて、昔からこんな感じ。

物心がつき始めた頃からもう噂されていた。




だけど、貴方だけは違った。


こんな私でもちゃんと見てくれた。




もし、それが遊びだったとしても私にとっては嬉しかった。



「哲くん、今日暇?遊ぼ~」

「え、あ、ごめんね?」

「えー、今度ね!」




彼は誰にも優しく接していて誰からにも好かれていた。



彼の名前は蛭魔 哲(ひるまさとし)くん。





そして、



「あっ!いた!渚帰るぞ!」

「う、うん。」

「ほい、後ろ乗れよ」

「うん」


彼からヘルメットを貰い後ろに乗った。


「しっかり捕まっとれよ?」

そういうと彼はバイクを発進させた。




そう、何故か暗くて地味で可愛くない私が彼の彼女なのだ。



もしかしたら、私の勘違いで遊ばれてるだけかも知れないけど…





「なぁーこのあと塾か?」

「うん。今日は18時から…」

「そっか、なら時間あるよな。寄り道するよ?」

「うん、蛭魔くんが行きたい所があるなら…」

「そっ…」

その後は何も喋らず私は振り落とされないように蛭魔くんにしっかりと捕まった状態が続いていた。




蛭魔くんが連れてきてくれたのは学校から少し離れたところにある沿岸


「なぁー」

「何、蛭魔くん?」

聞き返すと眉間にしわを寄せる蛭魔くん…

私何かしたかな?


「いい加減名字で呼ぶのやめないか?そろそろ1年たつのにさ」

「え、蛭魔くん?」

「哲」

「・・・・」

男の人を名前で呼んだことないから無理だよ…


「紗綾……哲って呼んでみ?」

渚紗綾・・・・私の名前

初めて親族以外の人に下の名前で呼ばれた・・


「さ…さ、哲・・・・哲くん」

「……まぁーいっか。今度名字で呼んだらお仕置きな?」

「わかったよ‥」

「あ、そろそろ時間だよな‥・」

「そーだね」

本当は塾サボってまでも彼の隣に居たいけど

それは、できないから‥・


ひr・・さ、哲くんが本当に私のことが好きなのかも、どこが好きなのかも分からないし、ただ遊ばれているだけなのかもしれないし‥・



好かれてる自信なんてないから‥・

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