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第1羽『空を測る二羽』
乾いた草原に風が吹き抜ける──。
背中に荷物を背負いながら歩くレコルの姿が見える。カラフルなマントは風にたなびき、まるで旗のよう。
「なあジール、聞いたか? ここから西の市場じゃ“空を売る商人”がいるらしいぜ!」
ジールはコインを指の間でくるくると回しながら、レコルに目もくれず答える。「空が商品になるなら、あんたのそのマント、もう億万長者だろうね」
「ははっ!その通り!でもよ、どんな空だって誰かと見なきゃ意味がないだろ?」歩みは違っても、進む先は同じ。
風に乗って、二羽の商隊は今日もどこかへ旅をする──
まだ見ぬ空の下、物語は羽ばたき始めた。




