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転生公爵令嬢は悲劇の運命しかない推しを守りたい!  作者: Karamimi
本編

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第29話:王太子とソフィー様がよく絡んできます【後編】

そして、待ちに待ったお昼休みだ!今日もものすごい勢いでクラウド様に連れられてやってきたのは、校舎裏のさらに奥だ。


「さすがにここなら邪魔は入らないだろう!さあ、ミレニア。早速ご飯を食べよう」


クラウド様と並んで座り、お弁当を広げた。


「クラウド様、今日は卵焼きに5種類の具材を入れてみましたの。お口に合うといいのですが」


「へ~、具の入った卵焼きか。どれもおいしそうだね。早速食べさせてくれるかい?」


「はい!」


まずはチーズから行こう。チーズの卵焼きをフォークで刺し、クラウド様の口に入れた。


「これはチーズだね。卵とチーズってこんなに合うんだ。物凄くおいしいよ!次はこの緑のやつが食べたいな」


クラウド様が指さしたのは、ほうれん草入りの卵焼きだ。早速クラウド様の口に入れようとした時だった。


「ミレニア様、こんなところにいらしたのね!」


嬉しそうにこちらにやってきたのは、ソフィー様と王太子だ。当たり前のように敷物の上に座る2人。そして、お弁当を広げた。


「もう、随分探したのですよ。でも、どうしてこんな校舎裏の奥で食べているのですか?」


「確かにこんなところで隠れて食べる必要はないな!そもそも、婚約もしていないのに、こんな人のいない所にいるなんて、悪い噂がたったらどうするんだ?」


悪い噂って…

別に私たちは付き合っているのだから、悪い噂も何もない。ふとクラウド様の方を見ると、頭を抱えていた。きっと私と同じことを思っているのだろう。


「あら?今日はいつも入っている卵焼きという食べ物、少し見た目が違いますわね。中に何か入っているのですか?」


「ええ、具を入れてみたのよ」


「へ~、おいしそうですね。1つもらってもいいですか?」


「もちろんよ、たくさん作ってきたから食べてみて」


「俺も1つもらってもいいかな?ミレニアの手作りと聞いて、ずっと気になっていたんだ」


そう言えば、皆でお弁当を食べていた時も、やたら私のお弁当を覗いていた王太子。もしかしたら、珍しい卵焼きをずっと狙っていたのかもしれないわね。ここで意地悪をする理由もないので「どうぞ」と答えた。


「これはお豆が入っているのですね。とてもおいしいですわ!こっちは何かしら?」


「こっちはハムだ。ミレニア、凄くおいしいよ!他の味ももらうね」


そう言って次々と食べていく2人。結局、ソフィー様と王太子に全て食べられてしまった。でも、2人とも美味しい美味しいと言って食べてくれたから、まあいいか。


「今度は別の具材にも挑戦しようと思っていますの。その時も、ぜひ味見をして見てくださいね」


「まあ、別の具材もですか?それは楽しみですわ」


「ソフィーの言う通りだ。期待しているよ、ミレニア」


別に王太子に期待されなくてもいいが、褒められて悪い気はしない。早速今夜料理長に相談してみないとね。


そんな私たちの会話を、物凄く不機嫌そうに聞いているクラウド様。そう言えばクラウド様、チーズの卵焼き以外食べていなかったものね。


今度は皆に当たる様に、もっとたくさん作ってこなくっちゃ!


そして放課後、初めて我が家に遊びに来たソフィー様。もちろん、クラウド様も一緒だ。さすがにソフィー様にマッサージする時は、クラウド様は外に出てもらった。


でもなぜかメイド2人を監視役として、同室させる様指示を出すクラウド様。別に女性同士なのだから、そこまで心配しなくてもいいのに。


ソフィー様も同じ事を思ったのか

「クラウド殿下は私を何だと思っているのかしら?失礼しちゃうわ」


と、プリプリ怒っていた。それにしても、下を向いていつもさみしそうな顔をしていたヒロインのソフィー様。まるで別人の様に明るくなった。でも、この明るさが本来のソフィー様なのよね。


早速ソフィー様にスペシャルマッサージを行う。ちなみにソフィー様が選んだ香りはバラだ。


「ミレニア様、物凄く気持ちがいいです!それに、バラのいい匂いがしますわ」


どうやらソフィー様もマッサージを気に入ってくれた様だ。そして、予想通り、スヤスヤ眠ってしまった。


やっぱりヒロインだけあって、寝顔も可愛いわ。そのまま寝かしてあげようと思い、薄手の布団をかけようとしたのだが…


ドンドン

「ミレニア、随分と長い時間マッサージをしている様だが、まだ終わらないのかい?」


クラウド様が外から声を掛けたせいで、起きてしまったソフィー様。


「ごめんなさい!私、眠っていた様ですわ」


そう言って慌てて起きて、着替えを済ますソフィー様。もう、クラウド様ったら!


マッサージの後は、3人でお茶をすることにしたのだが…


なぜか私の隣を巡って、争奪戦が起きてしまった。その為、仕方なく1人掛けのイスを急遽準備して、お茶をする事になった。


ここでもなぜか仲の悪さを発揮する2人。どうしてこんなにも仲が悪いのかしら…


何はともあれ、笑顔で帰って行ったソフィー様。次は男爵家に遊びに行くことになった。そういえば、ソフィー様は義理の家族にイジメられていたのよね。手紙を送っておいたから大丈夫だとは思うけれど、一応しっかりと確認しなくちゃ!


ちなみに翌日も、その翌日もお昼になるとクラウド様が私を連れ、猛ダッシュで人気のないところに連れて行くのだが、なぜか王太子とソフィー様に見つかり、最終的には4人で食べることになるという事が続いた。


さすがにクラウド様も諦めたのか、1週間後には普通に4人で中庭で食事をとるというスタイルで落ち着いたのであった。

~王太子とソフィーの会話~

「いくら何でも、クラウド殿下はミレニア様を独り占めしすぎですわ」


「ソフィーの言う通りだ。ここは1つ、手を組まないかい?」


「それは良いですわね。ミレニア様は皆のミレニア様ですもの!」


こうして手を組んだ2人によって、徹底的に2人きりになるのを邪魔されたクラウドであった。



次回、クラウド視点です。

よろしくお願いいたしますm(__)m

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