お社さまはすごい!
家族に読んで貰ったら、闇を感じると言われました。大好きな姪っ子には、まだ読ませていません。優しいおばちゃんのイメージを大事にしたいんで。
さっちゃんが夕暮れ時の田んぼ道を泣きながら歩いていると、大好きなおばあちゃんが道で待っていました。
「おばあちゃん、どうしてこんなところにいるの? 」
おばあちゃんは皺だらけの顔をくしゃくしゃにして言いました。
「さっちゃんの泣き声が聞こえた気がしたから、迎えに来たんだよ。どうしたんだい」
さっちゃんは泣きながら一生懸命説明しました。
「あのね、男の子にいじめられたの。お前の家は化け物がいるボロ神社だから、燃えてなくなったほうがいいとか。お前のばあちゃんは死にぞこないで呪いをかけるとか……」
おばあちゃんは皴だらけの手をさっちゃんの頭に乗せました。そしてさっちゃんの頭を撫でながら教えてくれました。
「きっとその男の子は自分が言っている言葉の意味がわかっていないんだろうね。人を呪う言葉は、結局自分に帰ってくるというのに。神様はお天道から見ているから。さっちゃん、今日のことはお社さまに相談すると良いよ。きっと良くしてくれるから」
さっちゃんは、ようやく泣き止みました。
「うん!お供えのお花と食べ物も交換して、お掃除もする」
さっちゃんにつられたのか、おばあちゃんも穏やかな顔で笑いました。
「さっちゃんは良い子だね。お社さまもさっちゃんを気に入っているから。きっと意地悪な男の子の事もなんとかしてくれるよ」
おばあちゃんに手を引かれ神社に返ったさっちゃんは、早速お社さまに報告しました。
すっきりしたさっちゃんは境内にある自宅に帰りました。
家に入った途端ぽつぽつと雨が降り始めました。
見上げると空には真っ黒な雲が広がっていました。
テレビのニュースは季節外れの嵐の事をを告げていました。
次に日すっかり晴れた空の下、さっちゃんは田んぼ道を駆けていました。おばあちゃんが道で待っていました。
「あっおばあちゃん。お社さまはすごいんだね!昨日の夜おそくにね。雷ってのが落ちて、いじわるした男の子の家が全部燃えちゃったって。ジンテキヒガイは無かったけど、大事にしていたおもちゃとか全部燃えちゃったって男の子泣いてたよ」
おばあちゃんは穏やかな顔で笑いながら、やさしい声で告げました。
「そうかい、良かったね。お社さまにきちんとお礼をするんだよ」
最期までお読みいただきありがとうございます。
私が書く童話は何故か少しホラーになってしまいます。今度はハッピーで平和な話を書きたいと思います。
誤字脱字報告を頂けると助かります。
それと評価ポイントを頂けると、天まで昇るぐらい嬉しいことだと知りました。
ぜひお願いします。
豚もおだてりゃ木に登ります。
リクエストやお題を待っています。
それでは次作でお会いできるのを楽しみにしております。




