希望の光
目の前が見えない、真っ暗闇の中。私は一人宛もなく進んでいた。
どこにも出口が見当たらない。私はもうずっとこの場所に閉じ込められている。
気づけば他にも人がいた。無数の人間が出口を求めてさまよっている。
私の病は治らない。他の人の病も治らない。不知の病。
神様なんていない。
私は必死に出口を探した。普通に生きるために、人として生きるために。
突如、一筋の光が暗闇に射し込んだ。
皆がそちらへ向かっていく。私もそちらに向かって駆ける。
今は届かない。
けれど光は未だ確かにそこにあって。私たちを照らしていた。
いつか、辿り着く予感がした。