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反撃の許可が降りた!

 ダンジョンでオルビス(アホ)に遭遇してから数日後、私の機嫌は最悪だった。なぜって?勿論アホ共に学園で絡まれるようになっからだよ。

 ダンジョンに行った次の日に学園でフィー達にダンジョンでの映像を見せてアホが攻略対象であることが確定した。そしていつものように王太子(馬鹿)を避けてサロンに行こうとしているとアホに鉢合わせした。アホの癖に私の顔を覚えてきたらしく馴れ馴れしく話しかけてきた。鬱陶しいからフィー達が追い払ってくれようとしたけどそこで馬鹿にエンカウント。で、アホの全く反省していない妄言をそのままするっと信じた馬鹿がまた騒ぎ出し余計に付き纏うようになった。一緒に帰ろうと馬車に載せようとしてくるんだよ?キモっ。人の話聞かない妄想野郎の馬車に誰が乗るかっての!しかも馬鹿の妄言を聞いたアホも突っかかってくるようになったしまじで腹立つ。他のまともなご令嬢達にはダンジョンでの映像を見せてアホのアホっぷりを見せつけておいたので馬鹿の時のように勘違いする脳内お花畑は出てこないであろう。出てきたら速攻で潰しちゃる。


 勿論学園でのことも全部サブマス達に映像付きで報告した。元々妄言を繰り返し私に迷惑をかける奴らにキレていたサブマスは大激怒。王様に直接抗議すると言った。聞かなかったら実力行使するとも。どす黒いオーラ全開だった。怖かった………。


 そして機嫌最悪なまま学園にいると残りの攻略対象にも出会ってしまった。ナルス・フォン・アリエーテ伯爵子息(女たらし)とウルド・フォン・アクアーリオ侯爵子息 (ヘタレ)だ。女たらしの方は普通にナンパしてきて拒絶しているところに通りかかった馬鹿が妄言を吹き込み興味を持たれてしまい、ヘタレは馬鹿と共に来てたけどフィー達が笑顔(目が笑ってない)を向けると怯えた顔をして黙り込んだ。フィーの話によるとアホも含めた三人は馬鹿の側近候補として幼い頃から一緒だったそうな。……こんなのが次期王とその側近ってこの国大丈夫か?


 と、このような感じで攻略対象共に絡まれる日々が始まりましたとさ。こいつら一気に来すぎじゃね?てかなんで揃いも揃って私に絡んで来るのかね。




 で、本日フィーに連れられ王都の公爵邸に行くとそこには学園の制服を着た青年がいた。

「紹介するわね。彼はルディス・フォン・ビランチャ。私の幼馴染なの」

「どうも。いつもフィーから話は聞いているよ」

 ルディス・フォン・ビランチャ……聞いたことあるような、ないような………。

「初めまして、ルーチェ・ソラーレと申します」

「あぁ、そんなに堅苦しくしなくていいよ。言っただろう?フィーから話を聞いているって」

 フィーの幼馴染とはいえ貴族だから敬語で…って思ったけど別にいいっぽい。てかフィーよ、お前は何を話しているんだ?

「実はね、ルディスがルーチェに手伝って欲しいことがあるそうなの」

「私に?」

 貴族が一般庶民に手伝いを要求するってなんだろう?

「君にしか出来ない事だよ」

 笑顔で言うけどなんか胡散臭い。


「ファルム殿下やその側近連中が君に付き纏っていると聞いたが間違いないね?」

「はい。とっっっても迷惑しています。てか身分差なかったら〆てます」

「そんな君に朗報だ。殿下を〆ても誰にも咎められないと聞いたらどうする?」

「〆る」

 即答しますとも。もうね、いい加減腹立つよね。身分差が邪魔ではっきり拒絶出来ないのをいい事に付き纏いやがるから。誰にも咎められないなら喜んで〆てやらぁ!!

「それはよかった。実はね、殿下達の君への行動に関してサブマスから映像付きで直々に抗議が来てね、黙認してきた陛下達も動かざるを得なくなったんだよ」

 ほう。流石サブマス仕事が早い。

「いやぁ、あれは凄かった。近衛騎士達を拘束し謁見の間にいた他の貴族達の足元を氷漬けにした挙句全員の喉元にファイヤーランスを突きつけて話すなんてね」

 笑いながら話してるけど内容は物騒だ。何やってんのサブマス!?

「しかも『ルーチェが儂の孫の婚約者と知っての狼藉か?余程死にたいらしいな。いや、いっそこの国滅ぼすか』って言ったとたん全員顔色を変えてあっさり掌を返すんだから面白いよね」

「面白いよね、じゃねーよ!?何やってんのおじいちゃん!?」

 貴族共脅すだけならまだいい。なんでそんな場所で勝手に私をジルの婚約者って明言しちゃってんの!?時と場所を考えようよ!?


「と、言うことで殿下を説得したんだけど全く聞く耳を持たなくてね。他の三人も同様だ。ウルドに関してはヘタレの癖にプライドは高いから意固地になってるだけだろうけど他は君に興味津々みたいだよ?」

「おぞましいこと言うのやめて貰えます?」

 私に興味津々って何さ!?

「だから、廃嫡するか君から引き離した環境で再教育するしかないってことになってね。そこでまた一悶着起きたから君に協力して欲しいんだ」

「私への態度を見て考えると?」

「まあそういう事かな。それで君は今まで身分差を気にしてはっきり拒絶出来なかったようだけどこれからははっきり拒絶して貰って構わないし罵倒してもいいよ。物理で訴えてもいい。そして、そうなった時の彼等の反応から今後を決める」

 私からの明確な拒絶があった場合に反省出来るか見てダメなら廃嫡、反省の余地があるなら再教育って感じかな?まあそこら辺はどっちでもいいか。

「取り敢えず今までみたいにやんわりと否定したりフィー達に代わりに追い払って貰わず私がやり返していいんですよね?」

 私にとって一番大事なのはそこだ。

「勿論。記録した映像は提出してもらうからやり過ぎなければ何をやってもいいよ」

「分かりました引き受けます」

 よっしゃ!これでやり返せる!今まで溜まりに溜まった私のストレスを思い知らせてやる!!


「それは良かった。あぁ、映像はフィーに渡してくれたらいいよ。フィーから受け取るから」

「了解。あ、そう言えばフィーとばk……王太子の婚約ってどうなったんですか?解消するとか言ってたけど」

「それは問題ないよ。あの映像を見せてお話したら陛下も快く承諾してくれた。今は僕がフィーの婚約者だ」

「へぇ〜………え?」

「君には感謝しているよ。おかげであの愚か者からフィーを取り返せた」

「あ、はい。ドウイタシマシテ?」

 すっごいいい笑顔だなおい。あれか、フィーのこと好きだったけど王太子の婚約者になったから半ば諦めていたけど私が現れたことで王太子の残念な頭の出来が露見し婚約解消になったからktkrとフィーと婚約をしたと。フィーもちょっと顔を赤くして嬉しそうにしてるから両想いってことか。うん、親友の幸せに繋がったのならあの馬鹿に目をつけられたのもそんなに悪くなかったのかな。


 まあ奴は絶対に〆るけどな!



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