プロローグ
気分転換にノリと勢いで書いたのでちょっと(*´-ω・)ン?となるかもですが暖かい目で見てあげてください。
「フィリア・フォン・ヴィルジネ!君との婚約は破棄する!!」
皆様ごきげんよう。ルーチェ・ソラーレこと天宮陽菜です。現在王立学園の卒業記念パーティの真っ只中でございます。先程婚約破棄を言い出した大馬k…おバカさんはこの国の王太子であられるファルム・フォン・ルナピエーナ殿下です。
「君が取り巻きに命じてルーチェに嫌がらせをしてきたことは分かっている。嫉妬にかられ他者を傷つける者を国母にする訳にはいかない。よって君との婚約を破棄する」
「平民相手だから何をしても構わないなどと思うなど愚かにも程がある!」
「ファルムが相手をしないからってルーチェにあたるのは良くないよねぇ」
「全くだ。自身に問題があるとは思わなかったのか?」
以上、殿下、オルビス・フォン・レオーネ様、ナルス・フォン・アリエーテ様、ウルド・フォン・アクアーリオ様の主張です。ちなみに皆様私を取り囲む様に傍におられます。殿下の視線の先にいるのは殿下の婚約者でもあり婚約破棄を言われたフィリア・フォン・ヴィルジネ様です。
さて、ここまでの説明で気づいた方もおられるでしょう。ここはいわゆる乙女ゲームの世界であり、私はヒロインに転生した元日本人です。私としてはこのイベントが起きないよう色々してきたつもりなんですが何故か婚約破棄が発生しているようです。
まじでどうしてこうなった!?
***********************
私が暮らしているルナピエーナ国では十歳になると教会で祝福を受けることが義務付けられています。その際魔法を授かる人がいます。生まれた時から魔法を使える人もいますがそれはほんのひと握りに過ぎず殆どの人が祝福によって後天的に魔法を使えるようになるのです。私もその一人です。しかし、私の場合他の人と違うことがありました。
「まじか…」
その時前世の記憶を思い出した。前世の私は日本と言う国に暮らすごく普通の少女だった。県外の大学に通うことになり引越しをした直後、交通事故にあって死んだ。これからだったのに。一人暮らしで、親が居ないから好き放題出来ると思ったのに!!
目が覚めると家のベッドにいた。もちろん日本ではなくルナピエーナ国の家のベッドだ。その後両親に聞いた話では私は光属性の魔法を授かったらしい。光属性の魔法は今現在使える者はおらず過去の文献にしか出てこないようなおとぎ話の産物だった為大騒ぎになったらしい。ただ、光属性の魔法を授かった者は大量の魔力を宿すことになる為、体に魔法が馴染むのに時間がかかるらしい。以上のことから念の為多めに期間を置いて私が十六歳になったら王立学園に入学する事が決まったらしい。……いやなんで王立学園!?え、私の意思は無視ですか!?え、光の魔法は希少だから国に縛り付ける為にも王立学園に通ってもらう?いやいやいや無理だから。王立学園ってあれだよ?貴族ばっかりだよ?私平民だよ?絶対ハブられるじゃん!
私の抗議も虚しく。私の入学は決定してしまった。
それから数日、なんだか国名とか地名とか聞き覚えあるなぁ…と思っていた時気づいてしまった。
これ、前世でやった乙女ゲームの世界じゃね?
えっと、国名はルナピエーナで、私の名前はルーチェ・ソラーレで光の魔法を授かり十六歳で王立学園に入学………。
オーマイガー!!!
完全に乙女ゲームの、「君と光を」の世界やんけ!!転生ものの小説ではよくあるけどリアルで同じ状況になるとか聞いてないんだけど!?しかも私ヒロイン!?やだ!絶対お断り!!
え?悪役令嬢じゃなくてヒロインだからいいじゃないって?何言ってんの!よく考えてみて。ヒロインがやってることはゲームだから許されるけど現実でやったらアウトだから。婚約者がいる貴族子息に近づいて惚れさせて婚約破棄させるってどう考えても寝取りしたビッチじゃん!!自分の彼氏が攻略対象でそれに近づいてるのがヒロインだと思って考えてみて?自分と言う彼女がいるのに他の女が彼氏に付きまとって来たから注意したらいじめだと言われ悪役にされ彼氏と別れるはめになるんだよ?どう考えてもおかしいでしょ?
だから私はヒロインなんてお断り!!…だけど王立学園への入学が決まってしまった今となってはもう遅い。ゲームの舞台に上がることは決定してしまった。攻略対象を避けてもゲーム補正が働いてしまうかもしれない。
………残された時間は約六年。
こうなったらゲーム補正が働いても大丈夫なように準備しておくしかない!
絶対に攻略対象と結ばれるなんてお断りだ!!
続きは書けたら投稿するのでかーなーりー不定期になる予定です(´>ω∂`)