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拳で無双!異世界カードバトル!~ルール無用の【破壊】デストラクション~  作者: まじで
1章「エヴァルディア・ユー・カラトナ・モンテフェギア」
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【083】武器屋のおっちゃんは相談に乗る

 決闘からひと月の月日が流れていた。


 あの壮絶な? 決闘を終えたあとからエディナの名前は完全に知れ渡り、街を超えて【LG】の噂は広まっていった。


 美しい召喚カードを扱う美しいエルフはそれだけで受けも良く、街でのエディナの人気は盤石なものとなっている。


 遠方からやって来た闘士との決闘も既に二回こなしていて、そのどちらも特に苦戦する事もなく倒してみせた。


 命知らずというか、怖いもの知らずというか。【LG】の強さが広まっているにもかかわらず、エディナと闘いたがる闘士は後を絶たない。


 この心理は俺にはちょっとわからない。


 そして、俺はというと相変わらずランクはGランクのままで、完全にエディナの金魚のウンチという立ち位置が自他共に浸透している。


 別にランクも上げたいわけじゃないし、目立ちたいわけでもないから問題ない。可愛い女の子にも白けた目で見られるのはちょっとあれだけど、俺には超絶ぺたんこ……じゃない。超絶美人のエルフっ子エディナがいるから悔しくなんてないんだから!


 ……まあ、未だに付き合っていないし、婚約も出来てないんだけど。


 だって、その話題になるとエディナがおどおどしちゃって話にならないんだもの。


 とはいえ、俺から離れていくわけじゃないから、時間の問題だとは思っているけど。だからあまりその事は気にしてない。


 ……嘘です。物凄く気になってます。


 今も武器屋のおっちゃんの前で、大きな溜め息を吐いているところだった。


「あのよぉ、ブル。景気が悪くなるから店ん中で溜め息吐くのはやめてくれねえか?」


「そうは言うけど、俺たちが採ってくる鉱石で結構ボロ儲けしてるよね?」


「いやぁ、ブル。おめえは良い奴だよ。溜め息ぐれえどんどん吐きな!」


 全くもって調子が良いおっちゃんである。


 このひと月の間に俺とエディナは、カードのドロップ狙いで、モンスターを狩っていた。結構な量を狩ったからそれなりにドロップはしたんだけど、この辺りのモンスターは弱すぎたのである。


 ドロップするカードも【R】が殆どで、【SR】はたまにしか出ない。もっと強力なモンスターを倒せばうまいのだろうが、この辺りにはそんなモンスターはいなかったのである。


 仕方なく、俺たちは鉱山に入って鉱石の発掘をしたのである。センが探してティターニアが掘り起こしツクヨミが運ぶ。そんなこんなで大量に採掘した鉱石を、全て武器屋のおっちゃんに売り付けていたのであった。


 俺の銀行のカード貯金は、既に【3億】イェンを突破していた。多分、エディナもおんなじくらい持ってるから、随分と稼いだ事になる。


 おっちゃんは右から左に流すだけで、多分俺たちよりも儲けているのではなかろうか?


 そんなわけだから、俺が用もなく武器屋のカウンターに腰掛け、溜め息を吐いていても文句を言われる筋合いはないのである。いや、違うよ。偉そうにしてるわけじゃないんですよ?


 ただね。エディナがハッキリしてくれないから、気になって落ち着かないんですよ。ツクヨミたちの食費も問題なくなって生活に余裕が出てくると、尚の事別の事が気になっちゃうみたいな?


 そんなわけで、俺は再び溜め息を吐いた。


「つぅかよ、ブル。おめえが悩んでるのって嬢ちゃんのことだろ?」


「なんでわかるの?」


「いや、普通はわかんだろうよ。そんなに悩むぐれえなら、いっそ告白しちまえば良いだろうが」


「もう、したんだけどね」


「そんでフラれたってか?」


「フラれるどころか保留だよ! キープ君だよ俺は!」


「いや、落ち着けって。保留するって事は脈ありって事だろうが」


「でも、そこから進展しないわけですよ! ひと月も! ぐはっ、俺はどーしたら良いんだ!」


「正式に申し込んだのかよ?」


「正式? ちゃんと目を見て結婚してくださいって言ったけど?」


「はは、それじゃあダメだ」


 ん? 俺は首を傾げた。


「いいか、結婚ってのは一生に一度の大事な儀式だ。告白するにしたってそれなりの手順ってもんがある」


「どんな手順があるのさ?」


「この街でいやあ、時計塔での待ち合わせかな? 想いを伝えた後、気を引くための贈り物をするのさ。そんで、夕方の六時に待ち合わせをする。男は六時丁度に時計塔に向かって、相手が待っていたらオーケー、居なかったら贈り物が時計塔の中に置いてあるって奴だ」


「別に全然ロマンチックじゃないんだけど……」


「そうか? だけど、しっかりと答えは貰えるぜ? 贈り物でこっちがどの位本気なのかを伝えて、ちゃんと相手に考える時間を作るんだ。その上で返事を貰えたなら、そいつらはきっと幸せになれる」


 おっちゃんはさも当然のように言ってるけど、生粋の現代っ子だった俺からするとどうにも胡散臭くて敵わない。


 プレゼント次第ってことかよとか、相手に持ち逃げされるじゃんとか、余計なことを邪推してしまう。


 あー、まあ、そんな事を疑う相手に本気でプレゼントなんて贈らないか……。実際エディナはそんな子じゃないと思ってる俺がいるわけだし。


 ふむ、時計塔の待ち合わせか。


 やってみようかな?

読んでくださり、ありがとうございます。


昨日は通勤中に仕上げたので、後書きすら残せなかった。いや、違うんですよ聞いてください。


雨の予報でBBQが中止になって予報が変わって晴れになってあったかくなるって言ってたのに寒かったんですよ!


うん、昨日のこととはまるで関係ないね。

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