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拳で無双!異世界カードバトル!~ルール無用の【破壊】デストラクション~  作者: まじで
1章「エヴァルディア・ユー・カラトナ・モンテフェギア」
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【079】妨害工作

「エディナ、時間がないよ!」


「ええ、わかってるわ」


 急ぎ足で階段を降りて来たエディナは、少し不機嫌な様子でそう言った。


 早足で俺の横を通り過ぎ、決闘の待ち合わせ場所へと向かおうとする。


 俺はエディナの後に続き、駆け足になりながら話を聞く。


「何があったの?」


「何がって、何もないわ」


「その割に怒ってるけど?」


「何もなかったから怒ってるのよ! だらだらと事務的な話をしたと思ったら、世間話を始めて来て、資料がないとか言って長い事待たせたり……こっちはだんだん不機嫌になるティターニアをなだめるのが大変だったんだから!」


「ですから、最初から蹴散らした方が良いと言ったではないですか?」


「ええ、そうね! ティターニアが正しかったわ。穏便に済まそうとした私が間違ってました!」


 エディナがプリプリしながら駆け足で進んでいると、目の前にガタイの良い男たちが立ちはだかった。


「おっとごめんよ、お嬢さん」


 行く手を阻む男たちに向かって、エディナは苛立ちの表情を浮かべると、ティターニアに首を切る仕草をする。


 それに頷いたティターニアが、問答無用で男たちに向かって手をかざす。


「悪いけどここは通行ど―――ぶあはっ!」


 巻き上げられるように吹き飛ばされた男たち。


 当然、俺たちは誰一人として男たちの事を気にせず通り過ぎる。


 その後も、エディナに対する妨害は続いた。


「すみません。手相を見せて―――あべはっ!」


「良いツボがあるんですが―――ほげろっ!」


「すまんが、足を挫いてもうて―――あちゃばっ!」


「君たち何て事をして―――ひょろげっ!」


 そのことごとくを、ティターニアが容赦なく蹴散らして行く。


 てか、最後のは普通の衛兵さんだったと思うけど、大丈夫だろうか? まあでも、ひょろげっ、はないな。せめてもう少しやられた感のある言葉にして欲しい。


「鬱陶しいですね。走っていては面倒です」


 そう言ってティターニアはエディナと俺を掴んで空へと舞った。


「わ、わわわっ!」


「や、ちょ、高いわ! 私、高い所はダメなの!」


「少し我慢してください」


 あっという間に空中へ舞い上がると俺とエディナは慌てたが、落とされては敵わない。ここは大人しくしていよう。


 下からセンの叫ぶ声が聞こえてくる。


「こぉうらあああ! 蛾の王! 勝手に我が主人を連れて行くなああ!」


「まったく、あの獣は品のない」


 ティターニアがそう言うと、ブンッと音を立てて何かが横を通り過ぎた。


 何今の? 早すぎて見えなかったけど……。


 俺が振り返って下を見ると、センが拳ほどの大きさをした火の玉を手に追い掛けて来ていた。


 うっそ! あれ投げたの? 当たったら俺たち墜落しちゃうんですけど! つか、俺に向かってそんなもん投げんじゃねえ!


 センが腕を引いて遠投の体勢に入る。


「ティターニア!」


 俺が叫ぶとティターニアは何故か俺を盾にした。


 え? 何で? 違う、そうじゃなくて気を付けろって意味だよ!


 そしてセンは、大きく振りかぶって―――投げたー!


 恐ろしい豪速球。俺に当たるとか全然気にしちゃいない。つか、このままじゃ絶対当たる。


「【破壊デストラクション】!」


 叫んで拳を突き出すぐらいしか出来なかったけど、何とか効果はあったようだ。


 センの豪速球は、俺に当たる前に霧散した。


「セン、てめえ! 後で覚えてろよ!」


 思わず口が悪くなってしまった。正直死に掛けたし、全然反省してないけど。寧ろ反省するのはあの狐である。


 そんなこんなをやってると十一時の鐘が鳴っていた。


 間も無くして、決闘に指定した広場が見えてくる。


 何故だか周囲には人集りがあるが気にもしていられない。


 俺たちは人集りの中心に上空から降り立ったのだった。

読んでいただき、ありがとうございます。


ツイッターを始めてみたんだけど、何をしたら良いのか全くわからん。

今日のご飯はトンカツでした。とか、クソどうでも良い事呟いておけば良いのかな?それともお仕事ナウ。とか、誰も興味のない事言えば良い?

ツイッタープロの人たち教えてください(切実)

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