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拳で無双!異世界カードバトル!~ルール無用の【破壊】デストラクション~  作者: まじで
1章「エヴァルディア・ユー・カラトナ・モンテフェギア」
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【078】時間がない

 うーむ、遅い。


 エディナ委員会の人たちと宿を出てから二時間ちょっと。あと三十分もすれば決闘の時間だというのに、エディナが返って来ない。


 待ち合わせの時間に遅れた場合、勝敗はどうなるのだろう。やっぱり負けかな?


「ねえ、セン。決闘の待ち合わせ時刻に遅れた場合、どうなるのかわかる?」


 色々な人の心の中を覗き見ているセンなら、そのぐらい知ってそうだなと思って俺は聞いた。


「開始から一時間以内に到着出来ないと、不戦敗になるみたいよ」


「やっぱそうか」


 センが覗き見してることも、勝敗の結果も予想通りだった。


 となると、いい加減ここには戻っていないと間に合わなそうだ。


「セン、【千里眼】でエディナが今何処に居るかわかる?」


「わかるけど……」


「けど?」


「教えたくない」


 あー、センはエディナが俺に対して曖昧な態度をとってるのが気に入らないのかな?


 ハッキリしろよ的な感じ?


「正解!」


 もうさ、センに対しては会話しなくてもいいんじゃないかなぁ。喋るのも阿呆臭くなって来た。


「えー、それはなんか味気ないから嫌」


 じゃあ、心を読むのやめろよな!


 まあ、言ってもどうせやめないから言わないけど。


「センもおっぱい以外に取り柄があるとこ見せて欲しいんだけど?」


「ひどっ! 色々あるでしょう! もふもふの尻尾とか、キュートな狐耳とか!」


 全部見た目の話じゃないか!


「わかった。じゃあ、ツクヨミに頼ろうかな」


「えっとね。ぺたんこだったら、ここから十分ぐらいのところでさっきの人たちとまだ話をしてるよ」


 ハハハ、チョロいな。


 しかし、まだ話をしてる? うーむ、決闘には直接向かうつもりなのかな?


「ちょっと迎えに行こうか」


「えー、デカ妖精も居るし大丈夫でしょう?」


「じゃあ、ツクヨミ行くよ」


「行く行くー、私も行くー」


 もう、ほんと調子良いなあ。


 そうして俺はたちは宿を出て、エディナを迎えに行く事にした。



 エディナが連れて行かれたという事務所は、今まで通っていた事務所とは別の場所にあった。


 人目に付かない路地の一角でひっそりとしている。


 まあ、調査する人たちの事務所だから、あんまり人目につきたくないのかもだけど、あんまり雰囲気が良い場所ではない。


 事務所の入り口まで行くと、スーツの人が一人立っていた。名前は確か……忘れた。まあいっか。


「エディナがまだ中にいると思うんだけど?」


 俺が声をかけると、スーツの男はギョッとした顔を向ける。


「よ、よくこの場所がおわかりになりましたね?」


 あー、まあ確かに、当たり前のようにやって来たけど、普通は知らないか。こんな場所だし、あんまり周知してない場所なのかな?


「エディナの妖精が教えてくれたんですよ」


 取り敢えずそれっぽい事を言って誤魔化しておく。


「そ、そうですか。中の様子はわかりませんが、少しお待ち頂ければ、そろそろ下りてくる頃だと思いますが」


 そう言われたので待つ事十分。


 決闘まで、あと十分程しか時間がない。


「あの、いい加減時間が無いんで呼んで来て貰えますか?」


「そうですね。少々お待ちください」


 そう言って男は事務所の中へと入って行った。


「セン、あの人本当に委員会の人なの?」


「えー、違うみたいだけど? なんか足留めして、ぺたんこを遅刻させるのが目的らしいよ」


「なんでもっと早く言わないの!」


「聞かれなかったから?」


「そういう事は聞かれなくても言うの!」


 ったく。って事は、エディナが連れて行かれる時からわかってたって事かよ! まったくもう! ホントにもう!


「取り敢えず、助けに行くよ!」


「でも、もう終わったみたいだけど?」


 センがそう言うと事務所の階段から、エディナたちが下りて来る姿が見えた。


 ここから集合場所まで十分はかかる。急がないと遅刻になってしまう。


「そんなに焦らなくても、一時間以内なら不戦敗にならないでしょ?」


 そーだけども!


 まったくこの狐は楽しんでやがるな!

読んでいただき、ありがとうございます。


確変当たりして電サポなしで182回転左打ちで回して通常当たりでやっぱり電サポなしで出玉ほぼ無しってどういうこっちゃねん!

はぁはぁ。

あ、いや、なんでもないです。

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