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拳で無双!異世界カードバトル!~ルール無用の【破壊】デストラクション~  作者: まじで
1章「エヴァルディア・ユー・カラトナ・モンテフェギア」
56/204

【056】一日一回

 ツクヨミのひと太刀で真っ二つにされたウシドーン。


 しかし、その体はあっという間に元通りになっていた。


 うーむ。さすがロリ様の召喚モンスター。


 あわよくば、ツクヨミたちだけで倒せないものかと思っていたけど、やっぱり俺の拳を当てなきゃダメみたいだ。


 あのめっちゃ速い棍棒を掻い潜ってズドン!


 いや、無理無理。近付いたら絶対瞬殺されるよ。


 せめて動きを封じてもらわないと……。


「センー、ウシドーンを拘束することは出来る?」


 カードに向かって声を掛けるとセンが大きな声で答えた。


「無理でーす!」


 そんな元気いっぱいに答えないで欲しい。


 そうなると、やはり残された手段はただ一つ。


 なので、俺は振り返りエディナに向かって声をかけた。


「エディナ、手伝ってくれるかい?」


「ええ、私に出来る事があるなら!」


 エディナは迷いなく答えた。


 ウシドーンと対峙するまで、エディナは自分でも戦うつもりでいたのだろう。しかし、Aランク戦隊が手も足も出なかったことと、ツクヨミやセンの戦いを見て、怖気付いてしまったようであった。


 不甲斐ない自分に憤りを感じていたのか、役割があるという事に過剰な反応を示している。


「あんまり気張らないでね。俺と一緒にウシドーンに近付いてカードを使ってくれるだけでいいんだ」


「カードを?」


「うん。俺のあげたカード、【偶然ピタゴラス】を使って欲しい」


 俺の【実装】したカード、【偶然ピタゴラス】は【SSR】の魔法カードだ。


 そして、その使用可能回数は一日に一回である。


 通常魔法カードはレアリティが上がるほど、効果が大きくなるか、使用可能回数が上がる。


 例えば【ウォータ】は【R】だと一日の使用回数は三回。しかし、【SR】になると五十回も使用する事が出来るのだ。


 そして、【ファイア】のカードは【UC】で一日に三回。上位カードとなる【火球ファイアボール】は【R】となり、威力も格段に上がるが、使用回数は【ファイア】と同じ三回が上限となる。


 つまり、何が言いたいのかというと、【偶然ピタゴラス】は【SSR】であるにもかかわらず、一日の使用可能回数が一回であるという事だ。


 これは、この魔法カードの威力を現していると言うべきだろう。


 何が起こるかわからないのが【偶然ピタゴラス】である。


 だが、使用者の都合の良い事が起きる。それは、前世の記憶を基に作り出した俺が言うのだから間違いない。


「【偶然ピタゴラス】の効果範囲がわからないから、少しでもウシドーンに近付きたい。めちゃくちゃ危険だと思うけど、付いて来てくれるかい?」


 俺の問いに、エディナは躊躇う事なく頷いた。


 その眼差しは真剣で、迷いのない真っ直ぐな瞳をしている。


 ああ、本当に良い子だな。


 美人でエルフでお尻が魅力的なことを差し引いても、エディナはとても魅力的だった。


 前世の記憶の中に、こんな女性はいない。


 俺の交流が乏しかったのかもしれないが、平和だったあの世界で、命を掛けて何かをする女性なんていなかった。


 俺は危機感を何処かに置き忘れて来てしまったけれど、胸の高鳴りは確かに感じている。


「よしっ、行こう!」


 頷くエディナの手を取って、俺たちはウシドーンへ向かって歩を進めた。

読んで頂きありがとう御座います。


いつまで牛と戦ってるんだという声がありました。

いや、嘘です。そんな声はありません。自分がそう思っただけです。

だからボケないで話を進めました。

いや、嘘です。本当はなにも浮かばなかっただけです。

むぅ。

ドーンだYo! ←言いたいだけ

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