【046】ケモミミちゃん
チュンチュンチュン。
小鳥の囀りが聞こえる。
あれ? 俺ってばどうしたんだっけ?
朦朧とする頭にズキっと痛みが走った。
うーん。なんか頭痛いし、気持ちが悪い。
昨日の記憶が曖昧で、フワフワしている。
まじでどうしたんだっけ? 昨日は確か……。
そうだ。
昨晩屋台の串焼きを食い尽くしたツクヨミに対して、周りに集まった人々は大盛り上がりだった。そのまま飲みに行こうぜって事になって、屋台の店主共々、俺たちは酒場まで連れて行かれたんだっけ。
ポーセージを貪るツクヨミを見て、まだ食うのかよ! ってツッコミを入れたところは覚えている。
その後は、えー、そうだ。
酒も飲めないと女にモテねえなんて言われたもんだから、調子に乗って酒を飲み始めたんだっけ。数杯飲んだ記憶はあるけど、その後はダメだ。思い出せない。
あー、つまりはあれだね。
この具合の悪さは、二日酔いってやつだ。いったいどんなだけ飲んだんだよ。
記憶が無くなってもちゃんと宿屋に帰って来てるから凄いよね。
自宅じゃ無いのに帰省本能が働くんだから。
でもまあ、一先ず起きなくちゃいけない。
今日もクエストを受けて仕事をする予定だったのだ。一階でエディナを待たせてしまっているかもしれないし。つか、今何時だろう?
そう思い棚にある時計に手を伸ばすと。
ムニッという感触がした。
なんだろうこれ。柔らかくて程よい弾力がある。滑らかな生地の上から触れるそれは心地良くて、手が吸い付いたように離せない。
なんだこれは! 手が離せない! いや、離したく無い!
「んあっ」
艶かしい声がして、俺は我に返った。
いや、わかるよ。飲んだ翌日だし。記憶無いし。
そういう事なんだろうなと思い、俺はロボットのようにギギギと首を動かして声のした方を見た。
すると。
フサフサの尻尾に、フサフサのケモミミを生やした女の子が同じベットで寝ていた。
俺の手はその子大きなおぱーいを鷲掴みにしていたのだ。
ぐ! これがおぱーいの魔力か! 手が離せない! 勝手にムニムニと揉みしだいてしまう!
つか誰! この子! いや、そんなことより、おぱーいから手を離さないと! いや、そんなことよりじゃなくてこの子はいったい。でも、おぱーいが!
俺はとんでもなく動揺していた。
「んあっ、ん……あ?」
そんなことをしていたらケモミミちゃんは当然目を覚ました。
あー、やべえ。
「おはよう、ブル」
「あ、うん。おはよう」
って、えええええ! なんでこんな自然に挨拶してんの? ここはキャーって叫ばれて俺が殴られるところなんですけど! 昨日何があったの? エディナはどこ? ツクヨミさんは? ねえ、おかあさーん!
「ねえ、ブル」
「え? はい」
「取り敢えず、離してくれないかな?」
ケモミミちゃんが豊満な胸を指差すと、俺の手は未だにしっかりとおーぱいを掴んでいた。
「ご、ごめん!」
名残惜しかったが、渋々手を離す。
まじで、ほんとに何があったの? この子誰なの?
俺は疑問が晴れぬまま、引きつった笑顔を向けることしか出来なかったのだった。
読んで頂きありがとう御座います。
一発書きで読み返してないから酷い内容だったような気がする。
でも大丈夫です。
内容覚えてないんで。
取り敢えずおぱーい最高ってお話だったと思う!
違うんです。真面目な方書いてたら、もう夜中の二時だったんです。早く寝なきゃいけないんです!