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204/204

【204】さんべぇだ!

「ティターニア、ワタツミを倒して。ピクシーたちは、二人を無力化して」


 エディナさんの指示に従って、妖精たちが動き出した。


 私も見ているだけというわけにもいかないので、シルフに指示を出してそれを迎え撃つ。


 ザ・スターの影響か、味方の召喚モンスターたちの動きが速い。


 シルフは元々速いのかもしれないけど、向かって来たフォレストピクシーとアクアピクシー二体を翻弄するかのような動き。


 カラドボルグさんのウンディーネも、海面から水の棘を生み出して、とんでもない速度で放って迎撃しようとしていた。


 ワタツミさんはもっと凄い。水の柱をいくつも生み出し、それを足場にぴょんぴょん跳ねてあのティターニアを押しているのだから。


 これが十倍か。十倍の動きなのか!


「三倍でぇす」


 どうやら声に漏れていたらしく、カラドボルグさんが冷静な指摘をして来た。


 知らんがな。事前にカードの説明しろし。闘士道精神どこいったし。


「まずいでぇす」


 とそこで、カラドボルグさんが唸った。


 どういう事だろうか。戦況は一見優勢なように見えるけど、何かまずいところでもあるのだろうか。


「三倍の速度になっているのに、攻撃が当たってないでぇす。たぶん、相手の召喚モンスターは防御力が低下してるから、攻撃を受けない事に注力してるでぇす」


 ……ってことは、ザ・スターの効果が切れたら、相手のスピードに付いていけなくなるって事で、守りに徹してるということは、こちらのバフが切れるのを待ってるってことですか!?


 このバフって効果時間あるんですか?


 そう思ってチラリとカラドボルグさんへ視線を向けると、彼女は首を横に振った。


「ザ・スターが場に出ている限り、効果は継続するでぇす。たぶん、相手はザ・スターを撃破する事を考えてるでぇす」


「守りましょう! 私たちの希望の星を!」


 あ、何言ってるでぇす、って顔しましたね! カラドボルグさんの癖に! カラドボルグさんの癖に!


「召喚モンスターを増やして守りを固めたいっすけど、あんまり意味がないでぇす。ザ・サンとザ・タワーは私の手持ちで一番体力が高いカードでぇす。それを一撃で倒すって事は、単体で【LG】の攻撃に耐え得るカードは【LG】しかないって事でぇす」


「でも、相手は一枚しか、【LG】を所持してないはずです。ワタツミさんが相手をしてくれている内に、あの妖精たちが倒せれば……」


「無理でぇす。あの【SSR】の性能すら異常でぇす! マスターから貰ったシルフとウンディーネ。あの二体でなければ、相手は出来ないでぇす」


 ぐぬぅ、よく分からないけど、Sランクの闘士が言うのだからそうなのだろう。


 だとしたら私が出来る事はなんなのか?


 新たに召喚モンスターを召喚しても、大した意味がないと言うならば、今場にいる召喚モンスターたちでなんとかするしかないという事だろう。


 となれば、私たちは全力でサポートに徹するしかない。


「カラドボルグさん、特殊効果を持つ召喚モンスターはあと何枚ありますか?」


「あと二枚でぇす。十三枚分実装する予定なんすけど、【白無垢】が高騰した所為で今は五枚で打ち止めでぇす」


「バフを重ねる事は?」


「出来るっすけど、諸刃の剣でぇす。倒し切れずにこちらの召喚モンスターが倒されれば、一気にデバフを解除されて不利になるでぇす。バフやデバフは重ねるものじゃなくて、相手が解除するかしないか悩むぐらいで抑えるのがコツでぇす」


 なるほど、相手の心理を突いた理にかなったやり方だ。


 カラドボルグさんの癖によく考えられている。カラドボルグさんの癖に!


 だけどよし、ならば余計な事はせず、戦況が変化するのを待つのが良いだろう。


 私がそう思い、上空を見上げると。


 眩い閃光が周囲を照らした。


 何が!? そう思った時には、ザ・スターが灰なって霧散するのが見えた。


 見ればエディナさんが何やら魔法カードを使用したのだと思われるが、【SSR】の召喚モンスターを一撃で粉砕する魔法カードとはいったい……。


 そして。


「【妖精の涙(フェアリードロップ)


 続け様に使用されたカードにより、即座にザ・タワーとザ・スターによるデバフが解除され、相手は万全な状態へと戻ってしまった。


 ……ピンチです!

読んでくださりありがとうございます。


電車遅延ナウ。

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― 新着の感想 ―
面白くて一気見しちゃいました!! 続きが楽しみです!!!
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