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拳で無双!異世界カードバトル!~ルール無用の【破壊】デストラクション~  作者: まじで
1章「エヴァルディア・ユー・カラトナ・モンテフェギア」
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【020】カツ丼は出てこない

「だから刑事さん! 俺はやってないんですよ!」


 狭っ苦しい部屋の中で、俺は言った。


 小さな机を挟んで俺と対峙している兵士は、話を聞いているのかいないのか生返事を繰り返していた。


「あー、まあ話は大体わかった。で? 何人やったの?」


「刑事さん、話聞いてますぅ! 」


「聞いてるよ。それと、その刑事さんとかいうわけのわからない呼び方やめてくれるかな?」


「わけは分かりますよ! 取り調べをする人は刑事さんって相場が決まってるでしょう! そんなことより俺はお腹が空きましたよ!」


「あー、もう刑事さんでも何でもいいや。俺も腹が減ったからさっさと帰りたいんだが?」


 チッ。この刑事はまるでわかってない。腹が減ったと言ったらここはカツ丼を出すところだろうが! 言葉もわかるし、金銭の感覚も同じだというのに、肝心のお約束が通じないとは! なんたる異世界!


「黒髪の子は君に追いかけられたと言っていたぞ?」


「ツクヨミはうちの子ですよ! 可愛さ余って抱擁ぐらい普通にします!」


「エルフの子は舐め回すように見られたと言っていたね」


 エディナはいったい何がしたいのっ!? 味方じゃないの!?


「……刑事さんはエルフが可愛いとは思わないんですか?」


「まあ、成人したエルフはみな綺麗だとは思うよ」


「じゃあ、わかるでしょっ! あんな可愛い子がいたら見ちゃうでしょ! 舐めるように! 余すところなく!」


「性欲に素直っと」


「何書いてるんですか、あんた!」


 勢いよく立ち上がった俺に対して、刑事さんはいいから座りなさいと俺を宥める。


 ぜいぜいと息を切らして、俺はどかりと椅子に腰かけた。


「惚けているようだからハッキリと言うけどね。君たちの話は辻褄が合わないんだよ。いいかい? 君たちが襲われたという長馬は、まだこの街に到着していないんだよ。どうして長馬から落ちたらしい君たちが、長馬よりも先にこの街に到着しているんだい?」


「だからそれは、召喚モンスターを使ってですね」


「なら、その召喚モンスターをここで出してみなさい」


 ぐぬぬ。もう出している。なんて事も言えない。俺の持っていた鞄は押収されてしまったが、カードだけは取られなかった。この世界では、取り調べをするぐらいでは人様のカードを押収することはしないらしい。


 だから、俺の手元にはツクヨミのカードと【白無垢】カードがある。


 さすがにそれを使用するわけにもいかない。


 俺が困り果てていると刑事さんは、肩を竦めてみせた。


 くっ! 勝ったつもりか! なら見せてやろうか! 新たな召喚モンスターを!


 俺はポケットの【白無垢】のカードをぎゅっと握りしめた。


 その時、部屋の扉が開いて、一人の兵士が部屋に入って来た。


「兵長! 確認が取れました。その男の入学許可証は本物のようです」


「そうか。良かったなブル君。もう、行ってもいいよ」


 は? 何言ってのこの人?


 俺の入学許可証を調べてたわけ? だからまともに話を聞いてなかったわけ? 腹立つぅ!


 わざわざ詰めるようなことまで言って!


 俺がジト目を向けていると、刑事さんはニヤリと笑ってみせる。


「君たちのような若者に何が出来るとも思ってないのさ。けどね。こっちも仕事でやってるんだ。あまり嘘を吐くのは良くないよ」


 別に嘘なんて吐いてないのだが……もういいだろう、面倒くさい。


 無事釈放されるみたいだし。


 そうして無事釈放された俺が外へと出ると、美少女二人が待っていた。


 俺と視線が合うと、サッと目を逸らしてくる。


 こいつら〜! 俺のことをうりやがって!


 いつか抱き締めてチューしてやるから覚悟しろよ!

読んで頂きありがとう御座います。


歯医者に行った所為で、適当な内容になってしまったぜ!歯医者なっ!全部歯医者が悪いんだ!

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