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【183】フレアブレス

 吹き飛ばされたリンドブルムだったけど、ダメージは全く負ってなかったみたいだ。直ぐに壁を蹴ってレインの前に立つとドラゴンのポーズを決める。


 それってさ。一々やんなきゃいけないのかな?


 そして透かさず地を蹴るとレインの父ちゃんに突進&パンチ。


 うわぁあああ。


 そんな強烈なの生身の人に放っちゃダメだよ!


 けど、俺の心配は他所に、レインの父ちゃんは殴られた瞬間、霧になってその攻撃を回避した。


 …………いやね、ヴァンパイアだもんね。そのくらい出来る……のかなぁ。


 まあ、忍者みたいに身体能力が異常に高い人たちもいるわけだし、ヴァンパイアがそんくらい出来ても良いけどさ。もうカードとか関係無く強いよね!


 逃げたレイン父ちゃんを追い掛けるようにリンドブルムが疾駆する。


 すると、突然地面がバカンッと開いた。


 なんだか大きな扉のようだけど……あ、リンドブルムが落ちてった。


 入れ替わるように扉の中から三つ首の獣が現れて、扉が閉まる。リンドブルムは何処へ行ってしまったのだろう。


「【召喚サモン】! ロックドラゴン!」


 三つ首の獣……まあ犬だね。たぶんケルベロス的ななにかが、動き出す前にレインは岩でできたドラゴンを召喚する。


 そのドラゴンにケルベロスが体当たり。


 すげえ音が鳴り響いてちょっとびっくり。


 その間、レインの父ちゃん母ちゃんは再びガイコツ戦士たちを召喚していた。


 あのカードは何枚あるのだろうか?


「【地形フィールド:荒野】!」


「【地形フィールド:冥界】!」


 互いに地形を変化させて自身に有利な状況を作り上げようとしてるけど、こっちは俺が何もしてない……というか出来ないからレインは圧倒的に不利な状況だ。


 リンドブルムもどっか行っちゃったし、これは流石にまずいかな?


 そう思っていたら、地面から炎が噴出した。


 巨大な火柱をあげるそれは、ガイコツ戦士もケルベロスもフィールド効果も仕掛けられたトラップさえも全て吹き飛ばす。


 そして、大きく空いた穴からは小さな翼を羽ばたかせながら、リンドブルムが現れた。


 俺は天井を見上げると、こんな事を思っていた。


 地上にある屋敷は無事だろうかと。


 大丈夫かな? 天井に穴は空いてないし。


「なるほど、さすが伝説の【LG】。一筋縄ではいかないようだな」


「当然です。さすがのお父様でも、リムを相手にするのは難しいと思いますが?」


「ふん、所詮は召喚モンスターだ。たった一枚で何が出来る? 召喚モンスターを消去する為のカードは幾らでも存在しているのだぞ?」


「でしたら試してみてはどうですか? 私が対策を用意していないとでも思っているのですか?」


「良いだろう」


 レインの父ちゃんが懐からカードを抜き出した。


「デストラクショ―――」


 リンドブルムの尻尾が伸びて、レインの父ちゃんからベチンとカードを叩き落とす。


「……………」


 再びレインの父ちゃんが懐からカードを取り出し。


「デストラ―――」


 ベチン。


「デス―――」


 ベチン。


 なるほどね。要するにカードを使わせなければ良いわけね。リンドブルムには、危険なカードの名前を予め覚えさせて、直ぐに反応出来るように訓練してたわけだ。


 これがレインの言う対策かぁ。なんかこすいね。


 焦れた父ちゃんが母ちゃんに合図を送ると、二人は霧と化して姿を消す。


 そして、レインを挟むように姿を現わすと、二人同時にカードを使用した。


「「【虚無ボイド】」」


 二人が放った魔法カードも俺の知らないやつだ。


 けど、リンドブルムを消し去ろうとしていることから、このカードは召喚モンスターを強制的に排除出来る効果を持っているのだろう。


 例え【LG】であったとしても、受けてしまえばカードの効果には逆らえない。


 レインはそもそもカードを使わせない事に重きを置いていたようだけど、発動させてしまった後はどうするつもりなのだろうか?


「リム! フレアブレスよ!」


 レインに言われてリンドブルムが大きく息を吸い込むと、そのまま一気に吐き出した。


 すると、先程地面に大穴を開けた時のように、吐き出した炎がリンドブルムを包み込むように火柱となって上がる。


 その火柱によって、父ちゃん母ちゃんが放った魔法カードの効果はあえなく消え去ってしまった。


 ……そっか、リンドブルムってディスペル持ちのキャラで、相手のバフとか消去出来るだった。


 それがこっちの世界じゃカードの効果全般に効力を発揮するのか……強えな!


 というかレインもよくそこまで、リンドブルムの特性を把握できてたな。伊達に毎日可愛がってわけじゃないってことか。俺なんてツクヨミたちがどんなことまで出来るのか、未だに把握してないってのに。


 これにはさすがの父ちゃん母ちゃんも、驚きの表情を浮かべていた。


 そしてレインはというと。


 ドヤ顏である。


 あのね。凄いのはリンドブルムであって、レインじゃないからね。そこんとこ勘違いしない方が良いよ。

読んでくださりありがとうございます。


後書きを書こうとして、休日何やってたっけ? と思い返してみたら、なんにも思い出せなかった……。


どうやら何もしてなかったらしい。

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