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182/204

【182】ネーミングはまともだった

「行け! スケルトンウォーリアー!」

「行きなさい! スケルトンナイト!」


 互いの召喚モンスターが出揃うと、直ぐに戦闘は開始された。


 レインの父ちゃん母ちゃんが召喚したモンスターは、ガイコツの戦士。驚いた事に名前が凄くまともだった。つまり、これは強キャラである事の証明だろう。


 完全に決め付けだけど、モブならきっと名前も透けるトーンとかになってると思う。でもって、モンスターが掠れるようなボソボソした声を上げて来て、声のトーンが透けてんのかよ! って俺が内心でツッコミを入れるんだ。


 でも、それが無いって事は、相手が相当な強キャラだからなんだ。間違い無い。


 ガイコツ戦士が向かって来ると、リンドブルムが前に出て応戦しようとする。その後ろで父ちゃん母ちゃんが何かのカードを使用するのが見えた。


「【不死者の増殖(アンデットグロース)】!」

「【地形フィールド:冥界】!」


 周囲が薄暗い色に染まり、ガイコツ戦士に何かが付与される。続けて二人は声を上げる。


「【地獄の門番(ケルベロス)】! 【鋼鉄の処女(アイアンメイデン)】!」

「、【吸血ドレイン】! 【冥府へ誘い(ヘルテンプテーション)】」


 やべえ、ネーミングがまとも過ぎる。ちょっと中二入ってるけど、ロリさまが考えたにしては捻りがなさ過ぎる。


 つか、俺も学校に通ってるから、それなりにカードの勉強はしてるんだけど、相手の使ったカードを何一つ知らないんですが?


「ブル、気を付けて。お父様とお母様が使用するカードは、全て【実装】で創り出したオリジナルよ」


 なるほど。どうりで知らないわけだし、名前がまともなわけだ……って、あるぇ? なんか俺も一緒に戦う雰囲気になってません? レインさん一人でやるって言ってたよね?


 取り敢えず頷いてみたけど、俺はどうしたら良いんだ?


 向かって来るガイコツに対して、リンドブルムはくるりと回るとドラゴンのポーズを決める。


「がおっー!」


 うん。可愛らしいけど、それって今やる必要ないよね。


 案の定、ドラゴンのポーズは意味がなかったみたいで、リンドブルムはガイコツ戦士へそのままパンチを繰り出した。


 繰り出した瞬間、俺の目にはその拳が消えたように見えた。消えたと思った瞬間、二体のガイコツ戦士は頭部が吹き飛びその動きを止める。


 …………速っ! さすが【LG】、ツクヨミたちと同様に規格外の強さを持っている。


 さて、あっさりと召喚モンスターを倒された二人は、次にどう出る?


 そう思って視線を向けたら、なんだか落ち着いた様子でこちらを眺めていた。


 ん? そういえば、頭を吹き飛ばされたガイコツ戦士が消えない。今までは、倒された召喚モンスターは、光の粒になって消えていってしまったのに……という事は。


 ガイコツ戦士がカタカタと動き出すと、吹き飛ばされた頭部が修復され始めた。


 そして、地に落ちたパーツの一部も動き出し、完全に修復されるとその数を四体に増やしていたのである。


 召喚モンスターの能力か? とも思ったけど多分違う。これはさっき聞こえた魔法カード、【不死者の増殖(アンデットグロース)】の効果なのではないだろうか? 名前の通り増えてるわけだし。


 四体に増えたガイコツ戦士もリンドブルムは瞬殺する。


 けど、四体が今度は八体になった。


 何これ、無限に増えんの?


 リンドブルムは構わずガイコツ戦士を殴りつけていく。しかし、倒せば倒すほどその数は増えていき、気が付けば、闘技場の半分を埋め尽くすほどになっていた。


 いや待ってよ! そろそろ殴るの止めようよ! レインもなんか指示出して! あ、トロンッとした目でリンドブルムを眺めてる。ダメだこいつ。


 闘技場の端ではミルやフェリちゃんも観戦してるから、あんまりそっちへ影響がありそうな状況にはしたくない。取り敢えず俺はセンとワタツミに指示を出しておいた。これでいざとなった時も、センがみんなを連れて外へ出てくれるだろう。


 ……というかリンドブルムはいい加減殴るの止めて!


「リム、そろそろ良いわよ!」


 レインがそう言うと、リンドブルムはようやく殴るのをやめて大きく息を吸い込んだ。


 そして、その息を吐き出すと、口から炎を吐き出して闘技場を火の海に変えた。


 アチチッ!


 つか、こっちまで熱風が来るんですが!


 ツクヨミは俺の事を守らないで、リンドブルムを指差して何か主張している。


 何? あれやりたい?


 いや、いくらなんでも出来る万能衣ちゃんでも、炎は吐けないでしょ。というか、君はたまには真面目になりなさい。


 ツクヨミは放っておくとして、状況を見ると、めっちゃ増えたガイコツ戦士たちは全部炭になって消えていた。


 おお、凄いな。


 そう思っていたら、突然リンドブルムが吹き飛ばされて壁に激突した。


 なにっ!


 そこにはなんと、レインの父ちゃんが蹴りを放った姿勢で立っていたのである。


 ……ん? もしかしてこの人今、【LG】を生身で蹴り飛ばした?

読んでくださりありがとうございます。


昨晩台所に憎き敵、Gが出現しました。


知っている人も多いかもしれませんが、奴らを簡単に倒す方法をご紹介しましょう。


マジックリンをひと吹きすれば倒せます。いやまじで。マジックリンじゃなくても、奴らは洗剤をかけて表皮の油を分解してやれば簡単に倒せるのです。


奴らと出会ったら是非試してみて下さい。

そして知ることになるでしょう。マジックリンの真の使い方を。

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