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【175】たぶんセバスチャン

 メイド喫茶は最高だった。


 白と黒を基調としたメイド服を着たケモミミちゃんたちが、お帰りなさいませと声を揃えてお出迎え。


 フリフリのスカートから尻尾が覗き、ニーソとスカートの間にある領域は中々見応えがある。


 俺の専属メイドはフェリちゃん。


 普段強気なフェリちゃんが恥じらう姿は、それもうたまらんかった。思わず抱き着きそうになって、危うくカウンターを食らいそうになった。


 フェリちゃんの反射神経が良過ぎたお陰で、逆に助けられた感じ。フェリちゃん相手だと、何故だかグイグイいけちゃうんだよね。よくうざいって言われるけども。


 ともあれ、メイドさんたちとたっぷり遊んで、スタンプカードを貰った俺はルンルン気分で帰路に着いていたのだった。


 そうそう。人生を楽しむってこういう事だよね。


 魔王たちを倒すとか、面倒な事なんてしないで、ずっと遊んでいたい。



 ……なんて事を考えなければ良かったと、俺は直ぐに後悔することになった。


 神さまってやっぱどこかで人の行いとか見てんのかな? まあ、俺の神さまは主にロリさまなんだけど、あのロリ神は性格が悪いから俺が楽しそうな事をしてると邪魔してきそうではある。いや、多分俺が浮かれてたら邪魔してくる。そんな気がする。


 事実、俺がルンルン気分で帰路に着いていたら、突然黒服の男たちに囲まれた。


 その辺の輩ではなく、執事っぽいパリッとした格好の人たち。だけど、動きがなんだか暗殺者っぽくて、足音とかしないんですが……気の所為かな?



「ブル・ドッグ様でございますね」


 綺麗な口髭をたくわえた壮年の紳士が歩み出て、俺の前に立つとそう言った。名前はきっとセバスチャンだろう。


「そうですけど、どちら様ですか?」


「イーヴィル家にお仕えする者でございます」


「ああ、レインの家の! 何か御用ですか?」


「……はい。何やらお嬢様がご執心の殿方がいらっしゃるという事で、旦那様より始末して来いとの命をお受けしました」


 ええっと、話し方は丁寧だけど、何やら物騒な事を言ってんだけどこの人。


「ああ、申し訳ございません。このような言い方では困惑されてしまいますね」


 相変わらず丁寧にそう言うと、セバスチャンはゴホンッと咳払いをしてニコリと笑った。


「お嬢様に悪い虫が付いたって聞いたからぶっ殺しに来たんだよ! クソガキ!」


 急に口悪っ!


 しかもめっちゃ怖い顔してて、凄く目的がわかりやすい。


「勘違いですよ。俺はただパートナーになって欲しいって頼まれたから、了承しただけですって。別にやましい事は何も……」


「あ゛あ゛ん! てめぇ何言ってんだ? てめぇみてえな三下貴族が、イーヴィル家のご令嬢と婚約出来るわけがねえだろうが!」


 いやいやいや、違うって! 友達! 相棒! そういう意味でのパートナーだから! 婚約とか全然知らないってばよ!


「取り敢えず死んどけや!」


 そう言うや否や、セバスチャンは俺に向けて拳を放って来た。言い方は汚いけど、拳の出し方はめっちゃ綺麗だし、めっちゃ速い。


 けど、残念ながらその拳は届かない。


 セバスチャンの振るった拳が俺に届くかどうかというところで、目に見えない水の幕がそれを弾いた。


「つッ! 何だ!」


 流石に驚いたのか、セバスチャンが飛び退くように俺から距離をとった。


 そして、姿を消しずっと俺の護衛として側に控えていたワタツミが、その身をスッと現す。


「我が主君に対して、随分な振る舞いをされますね」


 そう言ったワタツミの周囲には水が巻き起こり、それが鋭い刃と化す。


「酌量の余地も無い。万死に値します!」


「だああ! 待った待った! 殺しちゃダメだからね!」


 珍しくワタツミが少しムッとした顔を向けた。


「では、九割殺します」


 なんだよその比率! 殆ど生きて無いじゃん! 半殺しでも生温いとか考えてのチョイスなんだろうけど、ワタツミがそんだけやったら普通に相手は死ぬからね!


「死んじゃったら、俺が殺人犯になっちゃうし、レインにも迷惑がかかるかもしれないんだよ?」


「でしたら、文句のある者は全て抹殺します。お任せください。主君に憂いを残すような真似は致しませんので!」


 憂うって! そんな事されたら、色々と嫌な気分になっちゃうから!


「ツクヨミやセンだったら、ちゃんと言うこと聞いて上手く処理してくれるけどなあ!」


 その言葉には、ワタツミもむむって顔になった。


「そうなのですか?」


「さて、どうじゃろうな。我とて主人に殺意を向けられて、黙っているのは難しいが……」


 いつの間にか俺の背後に立っていたセンが、後ろからモフッと抱き着いて来る。


 俺の事を割と放置してるセンが、呼ぶ前からやって来るのも珍しい。


 いや、つまりはこの人たちが、それだけ危険な連中だと言うことかもしれない。


「ブル、あいつら本気みたいよ。街中に変なのが控えてるみたい」


 どうやら事態は俺が考えているよりも深刻なようであった。

読んでくださりありがとうございます。


最近ちょいと疎かになってます。


いや、違うんです。新しく書き始めた作品がクッソおもろいから浮気しちゃってるだけなんです。


半端にダラダラ書くのもあれだったので、その作品は完結まで書き終わったらアップしてこうと思います。


ちょいちょいお休みするかもだけど、許してちょんまげ!

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