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【160】問い合わせが来てますよ

 ウンエイ部が本格的に動き出してからは、意外と忙しい日々を送っている。


 朝起きて、身嗜みを整えたらレインを起こしに行く。


 センに厳重注意したから、朝起きたらレインと寝ていたなんてことはあれから一度もないけど、起こすと毎回噛み付かれそうになるから困ったものである。


 更に困った事に俺がレインに襲われていると、必ずセンと一緒にミルが乱入して来て一悶着起きる。


 レインが三位階級の魔貴族だってこともあって、普段はあまり強くは出ないミルだけど、この時ばかりは強い強い。


 普段のお淑やかな雰囲気とは打って変わって、レイン相手にハッキリと注意をしてくるのだ。


 普段口の悪いセンですら、ミルに気を使うぐらい怖いもんだから、俺なんかが口を挟めるわけもない。


 結局レインは諦めて、三人で朝食に向かう事になる。


 そしてそのまま登校。


 ツクヨミたちには食事に行って貰って、可愛い女子二人と登校するわけだ。


 ウンエイ部が動き出したからといっても、学園生活を疎かにしてはいけない。


 魔王だのなんだのは、結局のところロリさまの都合であって、俺のやりたい事ではないからだ。


 しかし、知り合いは増えて来たけど、恋愛に繋がりそうなのが一つもないのが玉に瑕である。


 というか、学園ではなんか知らんが俺とレインが付き合ってると噂になってるから、他の女子がちっとも寄って来ない。


 ミルは美人さんだし、レインも変な子だけど見た目は良い。ペトリーナにも癒されるし、フェリちゃんは最高だ。


 うむ。どうやら不満に思うこともないようだ。


 リア充真っしぐらな俺に敵なんていない。


 恋人の十人や二十人その内出来るだろう。



 学園に行ったらちゃんと授業も受ける。


 覚える事が多いだけで、いまいち頭を使ってる気がしないけど、これでも真面目に取り組んでいる。


 ゲーム脳の俺にとっては、カードの種類とか特性って連想し易いから覚えるのもあまり苦にならないし。


 授業が終わったら放課後は部活だ。


 一日目はミーティングをして、二日間はクエストを受けに行く。あんまり時間もないから簡単な仕事しか受けられないけど、そこはツクヨミたちが大活躍するから実入りも結構良い。


 フェリちゃんはアルバイトより割りが良いって喜んでるし、ペトリーナも参考書が買えるって喜んでいる。


 違うよ。二人共、そのお金は貯めて新しいカードを買う為に使うんだよ。


 なんてことは当然口にしない。


 だって二人とも楽しそうだし、それぞれの生活スタイルもあるだろうから。まあ、無駄遣いしてる様子もないし。貯めるのはもっと割の良い仕事が受けられるようになってからでも遅くないからね。



 部活は毎日やってるわけじゃない。


 二日クエストを受けた後は、二日お休み。休日は参加したい人だけ参加って形にしている。ペトリーナも勉強する時間が欲しいだろうし。休みの日はパリスが付きっ切りで勉強を教えているみたいだ。


 毎日一人で勉強するよりも、人に教えて貰った方が覚え易いみたいで、ペトリーナも少し余裕が出てきたと言っていた。


 その所為なのか、休日のクエストは任意なのに、今のところ毎回全員揃ってるから不思議。


 そして部活がお休みの日、俺はケモケモ喫茶に顔を出す。


 今は改装中でお店を閉めてるんだけど、メイド喫茶開店に向けて色々とアドバイスを求められているのだ。


 内装について、従業員の制服について、料金システムについて。俺は付加価値というものについて熱く語った。


 ケチャップをかけたただのオムライスと、可愛いメイドさんがチューブ型のケチャップで、美味しいなあれと言って仕上げてくれたもの。どちらの方が美味しく感じるかを熱く語ったのだ。


 店長さんはドン引きしてたけど、メロディは逆に感心してくれた。


「やっぱりブルは天才にゃー!」


 ふっ、また言われてしまったぜ。


 どうやら俺は天才らしい。


 自分で考えたアイディアじゃないけど。


 そんなこんなで忙しくも充実した日々を送っていると、とある休日に委員会から呼び出しをくらってしまった。



「あのね。あんたが代表? 困るよ問い合わせが殺到してるんだから」


 そう言って委員会職員の人に、紙を差し出された。


 なになに?


 黒のウンエイに入隊希望。


 黒のウンエイの運営方針についての問い合わせ。


 黒のウンエイって何者ですか?


 黒のウンエイの代表者との会食を希望。


 黒のウンエイに対する直依頼。


 ……なんだこれ。あー、そういえば職員室に呼び出された時になんか言ってたな。


 忘れてたぜ。テヘペロ。


 委員会でクエストは受けてたけど、クランとして受けてなかったから今まで気付かれなかったみたいだけど、問い合わせの数が多過ぎてついに呼び出されてしまったらしい。


 うーむ。


「とりあえず、クエスト受けながら考えます」


「先にこいつを処理してくれ!」


 職員さんは分からず屋である。

読んでくださりありがとうございます。


明日温泉行こうぜ!


突然そんなことを言われて対応してしまう自分の行動力が末恐ろしい。


それよりも恐ろしいのが、温泉行きたいやつが、天候とか一切気にしてないことだった。


雨降ってんのに傘持って来てないし、山の中霧で前見えないし。


だが、結局楽しいから笑い話になってしまう。


恐ろしい。

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