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【133】ウンエイ作っちゃう?

「答えろ! てめぇは一々おかしな事をしやがる!」


 フェリちゃんが凄い剣幕で、俺に詰め寄って来た。


 うん、近い。物凄く近いので、別の意味でドキドキしちゃう。あと、凄く可愛いです。


 そんな事を考えていたら胸ぐらを掴まれた。


 はい、すみません。表情に出てたんですね。よく言われます。


 再びフェリちゃんが口を開こうとすると、割って入るようにスッとツクヨミが手を差し出した。


 手の上に乗ってる紙の上には、芋を薄切りにして揚げたお菓子、ポテサクが乗っていた。


「あげる」


 突然差し出されたそれをフェリちゃんはキョトンとした顔で受け取ると、素直に口へと運んでいく。


 パリパリモグモグ。


「……美味いな」


「うん、ポテサクは美味い」


「……こんなもん初めて食べ―――ってそうじゃねえ! てめぇが何者か俺は聞いてんだよ!」


「うーん、ちゃんと答えるからさ。一つ約束して貰っても良いかな?」


「なんだよ。誰にも言うなってことなら問題ねえ。そもそも、【LG】の話なんて俺がしたって誰も信じねえよ」


「いや、そうじゃなくってさ。俺の事名前で呼んでくれる?」


「は?」


「ブルって呼んでくれるかな? サン、ハイ!」


「……ブル・ドッグ、いいから教えろよ」


「ダメー! ブルって呼び捨てにするか、親しみを込めてブル君って呼んでくれなきゃスネちゃうんだからね!」


「気持ち悪りいな、乙女かよてめぇは」


「ブブー、不合格です!」


「……ぐっ、うっざ! めっちゃうっざ!」


 そんなやり取りをしていたら、結局フェリちゃんにブルって呼ばせるのに二十分もかかりました。


 頑固だね、フェリちゃん。



「……で? 結局、ブルはなんなんだよ?」


「まあ、何かと言われるとなんでもないんだけど―――」


 取り敢えず俺は、レインに話した内容と同じ内容をフェリちゃんに聞かせてあげた。


 あー、けどレインみたいに血の味で俺が死んだことがあるってわからないから、結構疑ってるかな?


「今度レインにも聞いてみると良いよ。彼女は俺の話、信じてるみたいだし」


「別に疑ってねえ。ただ、異世界から転生したとか言われてもピンと来ねえだけだ」


 まあ、そうだよね。俺の元いた世界と違って、テレビもねえ、ラジオもねえ、オラこんな村嫌だー状態じゃ、現代日本の様子は伝わらないもんね。


「だが、その内容だとブルの使った【破壊デストラクション】の説明がつかねえ」


 おお。あの場で囁いてた人たちは、自論で納得してたみたいだけど、フェリちゃんの目は誤魔化せていなかったようだ。


「よく気が付いたね。レインにも教えてない事だったから、説明を省いたんだけど。あれはこっちに転生した時の特典なんだよ」


 というわけで、カクカクシカジカ。


「……要するに、インチキってことかよ」


「なんでそうなるの! ルール上問題なかったでしょ!」


「そんな能力があるなんて思いもよらねえからな。知ってたら禁止だろ普通」


 何でもありのデスマッチなら、禁止じゃないと思いますよー。そう言ったら怒られそうだから言わないけど。


「あと、一つ聞きてえ」


「フェリちゃんが美人さんなのに、男みたいな言葉使いしてる件について?」


「ほっとけ! 俺の事をお前に聞くわけがねえだろ! キャロットの街で噂になった【LG】についてだ」


 あー、それ聞いちゃう? それはね、あんまり教えたくないんだよね! 胸が苦しくなるから!


「……うーん、俺の持ってる【LG】とは別のカードだね」


「……そうか、【LG】ってのは知られてないだけで、結構あんのかもしれねえな」


 いやー、どうだろうね。少なくとも、俺が【実装】したもの以外見たことないけどね。


 そうは思ったけど、フェリちゃんは勝手に納得してるので口には出さなかった。


 自分から古傷を抉りに行きたくないし。


「……なあ、ブル。ウンエイって組織は何を目的にしてんだ?」


 え? あー、目的……ねぇ。


 なんだろうね? そもそもそんな組織ないけど、まあロリさまの息がかかった人物はウンエイみたいなもんだしなぁ。


「うーん、強いて言うなら、ロリさま……じゃなくて、アウナスさまを楽しませるのが使命? 的な?」


「アウナス様を楽しませる……か。なぁ、俺にもそれって出来ることか?」


 え? なになに、フェリちゃんってば、ウンエイに入りたい感じ? ウンエイなんて組織はないから、フェリちゃんが入りたいって言うなら、作るよ! 俺!


「フェリちゃんウンエイに入りたいの?」


「……そりゃあ、出来るならな。けど、俺なんかがアウナス様の御眼鏡に適うわけもねえしな」


「良いよ! 俺作るよ! ウンエイ!」


「は? え? 良いのか? え、いや、作る?」


 困惑するフェリちゃんを置いてけぼりにして、俺はやる気になっていた。


 ウンエイを俺が作っちゃえば色々楽そうじゃん!


 あと、ウンエイには、可愛い女の子だけを入れよう!


 俺のハーレム計画が、図らずとも進行していく一幕であった。

読んでくださりありがとうございます。


今日も始業直前に書き終わりました。

前日の内に書いておけば良いのに、どうしても寝ちゃう。

寝不足だろうか……

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