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【122】サッと提出

 えー、なになに?


『学園での決闘は教師立会いの下に行われる。対戦方式は挑まれた方が決定し、期日の三日前までに日時と併せて立会いの教師へと伝達する。期日の三日前までに対戦方式を伝達しなかった場合、対戦内容は立会いの教師によって決定される』


 ふむふむ、なるほど。


 お昼休みに便利ツール、ツクヨミの衣ちゃんから分厚い冊子を取り出して貰って、俺は決闘のルールに付いて読み返していた。


 どうやら内容は、闘士の間で行われる決闘とあまり変わらないようだ。


 ただ、闘士と違って学生はデッキが揃っていない子も多いので、使用出来るカード枚数に制限を設けたり、レアリティ制限を加えたりと色々出来るみたいだ。


 これは挑まれた方が有利だな。


 そう思わなくもないが、血気盛んな学生たちに仕掛けた方がおいしいルールなんて作ったら、それこそ決闘を挑む者が後を絶たないだろう。


 準備期間も二十日も貰えるみたいで、決闘が決まってからデッキの強化をする期間も設けられている。


 やるならやるで、その間切磋琢磨してもらおうとか考えてるのかな?


 でもまあ、そんなに長期間使って準備する事もないし、さっさと済ましてしまおうと思う。


 俺は立会いの教師に提出する書類を、サラサラーっと簡単に書いて行く。


 すると、目の前で食事をしていたレインが呆れた声を上げた。


「ブル、決闘の書類はこんな人目のある場所で書くものじゃないわ」


「え? 今書かないとお昼休み中に提出出来ないからさ」


「二十日も準備期間があるのよ? 焦る必要なんてないでしょ?」


「んー、焦るというか面倒事はさっさと片付けたいんだよね。えーっと、カード制限なし。日時は三日後。ルールはデスマッチと」


「ちょ、そんな適当に書いて! ツクヨミやセンは使えないのよ!」


「なんで使えない事になるのかよくわからないけど、使えなくてもなんとかなるよ。レインじゃないけど、俺を誰だと思ってんの?」


「私の婚約者」


「違う! ただのパートナー! 相棒ですぅ!」


「なにも変わらないじゃない」


 あのさ、ほんとに俺たちの認識合ってる? 冗談だよね? 心配になって来たんだけど。


「ともかく、もう少し慎重になった方がいいわよ。決闘の内容によっては進級にも関わってくるんだから」


「そうなんだ。じゃあ、提出してくるね」


「話を聞いてるの!」


 レインがガミガミ言ってきたけど、俺は気にせず立会いの教師に書類を提出して、決闘の日時は三日後の夕方に決定した。




 学校が終わり自室へ戻って来た俺であったが、何故かレインまで俺の部屋に入って来る。


 レインは部屋に入ると、俺のベッドへダイブしてゴロゴロとくつろぎ始めた。


 あのさ、もうちょっと謹みをだね……。


 と思わなくもないのだが、レインの背中でピコピコ動く羽を見てると、なんだかちょっと癒される。


 取り敢えず放っておこうと思い、俺はホルスターから【白無垢】のカードを取り出した。


 レイン曰く、従者として認知されてるツクヨミやセンを決闘で使うと、最悪召喚モンスターとして認められずに失格になるかもしれないとの事だ。


 使うだけならまだしも、召喚カードである事を証明すると【LG】であることがバレるからダメなんだそうだ。


 別に俺は今更気にしないのに、どうしてもダメだって言うから頷くしかなかった。


 というわけで、俺は考えた。


 なら、新しい【LG】を実装しちゃえばいいじゃないと。


 センを抑え込める【LG】も欲しかったし、丁度良い。


 さて、どんな子にしようかな? なんて一瞬考えてみたけど、実はもう決まっている。


 攻撃特化のアタッカーであるツクヨミ、万能バッファーであるセンと来たら、必要なのはヒーラーだ。


 いやまあ、単純に俺のお気に入り編成で残っているのはただ一人で、どうせなら全員揃えたい願望があるだけなんだけどね。


 ともあれ、サッサと【実装】しちゃいましょうか!

読んでくださりありがとうございます。


持て余している【LG】を増やしていくスタイルー! 違うよ。最初から三体召喚する予定だったんだよ。理由がなかったから召喚出来なかっただけなんだよ。

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