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【116】ケモケモ喫茶

 学園を出て坂道を下った先にある、カフェの建ち並ぶ通りにやって来た。


 この通りの黄色い外装をしたお店で、フェリちゃんが働いるところを目撃したらしい。


 フェリちゃんの制服姿を目当てにやって来たんだけど、なんだか普通に疲れたのでカフェで休みたい気分である。


 というのも、学園を出る際に桃色のツインテールが廊下を徘徊していたので、俺は見つからないように逃げ回っていたのである。


 勘が良いのか、逃げても逃げても先回りされていたから、たぶんスズネちゃんがサポートしてたのかな?


 なんとか出食わさずに学園を出た俺だったけど、疲れちゃったよ、まったく。


 別にレインを避ける必要もないんだけど、俺のカフェ行きを邪魔されそうだったから、全力を出してみました。欲望が絡めば俺は結構頑張れる子らしい。


 というわけで、黄色い外装をしたカフェへ到着。


 看板には、なになに『ケモケモ喫茶』と書かれていた。


 なんだ? ケモケモって?


 取り敢えず中へ入ってみようと思い、カラーンと音を立てて扉を開くと。


 そこには、パラダイスが広がっていた。


「「いらっしゃいませー」」


 出会い頭にウサミミの女の子がお出迎え。玉みたいな丸い尻尾がスパッツからひょっこり出ていて、お尻のラインが丸わかり。正面からみると前掛けみたいなエプロンをつけているから、履いてないみたいな感じになっててエロい。上は白いシャツを胸元まで開けているから、見えそうで見えなそうで、やっぱり見えないギリギリのラインを攻めている。


 ウサミミちゃんがニッコリ笑って挨拶してくると、今度はネコミミちゃんが席へ案内してくれた。


 ウサミミちゃんとおんなじ制服だけど、こっちはエロいというよりも、ピョコピョコ歩くのが可愛らしい。


 席に着いて店内を見渡すと、ウサミミちゃんとネコミミちゃんの他にも、ぽっこり丸いクマミミちゃんにのぺっと垂れたイヌミミちゃんが居る。


 素晴らしい。グッドだよこのお店。やっぱケモっ娘って良いよね。あ、なるほど、ケモケモ喫茶のケモケモって、ケモっ娘のことだったんだ。


 ところでフェリちゃんは?


 俺がそう思っていると奥からお冷をお盆に乗せて、青白い毛並みの女の子がやって来た。


 ピンと尖った耳に青くて長い髪。ふわっふわな尻尾をしたケモ美人。フェリちゃんである。


 教室の時とは違って、柔らかい表情をしているフェリちゃんは、俺のテーブルに近付いている途中で俺に気が付いたみたい。


 ゲッみたいな表情を浮かべて、柔らかかった表情が急に鋭い目付きに変わる。


 俺のテーブルまでやって来ると、フェリちゃんはドンッと水を置いてギロリと睨んで来た。ついでにその反動でぽよんと胸が揺れた。


 ぽよん?


「なんでてめぇがここに居んだよ」


「フェリちゃんの制服姿を見ようと思って。可愛いね!」


「う、うるせえ! その呼び方もやめろって言ってんだろ!」


「じゃあ、フェリナスって呼べば良い?」


「呼び捨てにすんじゃねえ!」


 どうしろっていうのさ。


 あとさっきから気になってたんだけど、胸のサイズが変わってるよね? 教室ではぺたんこだったから男と間違えたんだけど?


 俺がジロジロフェリちゃんの胸を見ていると、フェリちゃんがお盆で胸を隠してしまった。


「どこ見てんだ、この変態! つか、ストーカーかよ! さっさと帰りやがれ!」


「ごめんごめん。教室の時より大きくなってないかな? って思って」


「普段はサラシを巻いてるから……って何ナチュラルに言わせてんだ! 殺すぞてめぇ!」


 フェリちゃんは意外とお茶目さんである。


 エディナにツンデレの良さを教わった俺にとっては、ツンツンした態度も可愛くて仕方ない。どうせあれでしょ? 根は良い子なんでしょ? さっきの柔らかい表情でわかっちゃったもんね。


「こらこらー、フェリナス。お客様にそんな口の利き方をしてはいけませんよー」


 フェリちゃんが声を荒げてると、ウサミミちゃんがやって来て注意をした。


「いや店長、こいつは……」


「フェリナス!」


 店長に強く言われるとフェリちゃんの耳がしゅんっとなってしまった。


 いかん、俺の所為でフェリちゃんが怒られてしまった。ここはなんとかフォローしないと。


「ここの制服って、正面から見ると何にも履いてないみたいでエロいですね!」


「……何言ってるんですかー? ぶち殺しますよ?」


 えー、ウサミミちゃんの発言も大概なんですけど。

読んでくださりありがとうございます。


後書きに日記みたいな事を書くんじゃねえ! そういうのは活動報告に書け! という意見を何処かで見たけど、人気作家でもなければ活動報告なんてまず読まれないですね。


後書きというのは、書き手がどういう人物なのかを読み手に伝える為の大事な場だと私は思います。


そう、私がいかに人格者であるかという事を伝える場なのである!

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