表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/204

【114】みんなの放課後事情

「と、ところでさ。みんなは放課後に、何をして過ごしてるの?」


 わーわーぎゃーぎゃー、質問攻めに合っていた俺は、少し大きな声でそれを遮った。


 折角なので、放課後の過ごし方についての参考にしたかったのだ。


「私は図書室に行ってお勉強なの!」


 そうなんだ。さすがクラス委員長だね。


 お手本のような答えにも納得。けど、ちょっと勉強はしたくないかな?


「私は部活行ったり、研究室に顔出したりしてるね」


「部活ってなに部?」


「無双部だね!」


 無双部? なにそれ、全く想像出来ないんですけど。


「無双部って?」


「え? 無双する部活だけど?」


 だからその無双ってなんだよ! 戦い抜くのか! つか、無双って集団でやるもんなのか? まあ、チームや軍隊で無双するとかはあるけど、なにを無双すんのかまるでわからん。


「じゃ、じゃあ、研究室は?」


「無双研究会」


 はい、ダメー。ディーナは参考にならないー。


「俺は―――」


「セレナは何してるの?」


「えっと、私は―――」


「ちょっとちょっと、俺の事飛ばさないでよー!」


 チッ、うっさい奴め。お前の話は興味ないんだよイケメン。


「セレナに被せて発言するとか、非常識だと思うよ。ファッキュウは一人でリアを充電して来た方が良いんじゃない?」


「俺に被せたのブルだよね! あと、俺はファイツね!ファ・イ・ツ! そんな罵るような名前じゃないからー! それにリアを充電ってなんだよー、ブルはツッコミどころの宝石箱かよー」


 こいつまじウゼー。


 しかも、律儀に全部ツッコミ入れてくるとか、イケメン過ぎんだろ。良いやつかよっ!


 ただし、返しは面白くない。あと、イケメンは絶滅して欲しい。


「俺はアルバイトをしてるよ」


「苦学生か。イケメンでしかも頑張ってるとか、やはり相容れないな」


「いやー、そうじゃなくて遊ぶお金が欲しいんだよねー。女の子ときゃっきゃウフフをするのが楽しいっていうかさー」


 フハハハ! ついに正体を現したなイケメンの面を被った悪魔め! その面で何人の女を泣かせて来た! あーん? なに? 今まで食ったパンの枚数を覚えているかだと!?


 この野郎!


「そんな事言ってますけど、ファイツは学費を一日でも早く返そうと頑張ってるんですよ」


「ちょっとセレナー、そういうのは言わないから良いんじゃないかー」


 ががーん。本物のイケメンやった。


 表面も内面も負けるとかショックで立ち直れません。


「私もアルバイトをしながら、空いた時間で勉強してますね」


「うーん、みんな頑張ってるんだね」


 なんてこった。俺の知ってる学生さんは、遊ぶ事しか考えてない奴ばっかりだったのに、ここの学生さんは真面目な子が多くて逆に困る。


「貴族でもないとここの学費は安くないの! 貴族のブル君が羨ましいの!」


「そうだね。でもまあ、俺は名前だけで家とはあんまり関係ないから、貴族扱いしなくて良いよ」


「関係ないなんて言ったらダメなの。お金を出して貰ってる内は感謝しなくちゃダメなの!」


「ああ、俺、家から支援を受けてないから、本当にあんまり関係ないんだって」


「え?」


 俺がそう言うと一同は首を傾げた。


「ブルさあー、従者を二人も連れてるんだよね?」


「そうだけど?」


「随分と高そうな服着てるよね?」


「マルーイで安く売ってた服だよ」


「レイン様と親しそうでしたよね?」


「まあ、あの子が勝手に絡んでくるんだよね」


「ブル君、お家の支援がなくて、入学時の頭金はどうしたなの?」


「頭金というか、全部一括で支払ったけど?」


 シーン。


 急にみんなが黙りこくってしまった。


 あれ、なんかおかしかった? あ、いや、おかしかったかもしれない。けど、あんまり嘘ばかりつきたくないんだよね。あとあと面倒臭くなるし。


 でも、入学金とかの話はしない方が良かったかな?


 俺がそう思っていると、一斉に指を差されて言われた。


「「「「おかしい!」」」


 ですよねー。


 指摘をされつつも、みんなの視線は興味深々だ。


 さて、順風満帆な学園生活を送るには、なんて説明するのが正解なのかな?

読んでくださりありがとうございます。


令和のこの時代に昭和みたいな事を言うなと言われました。

自分は急ぐ事を「ダッシュで!」って言ったんですけど、どうやら古いらしい。

じゃあ、今時はなんて言うのが正解なのかと聞いたら、その人はこう言った。


「ちょっぱや?」


ヤンキーかよ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ