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【113】クラスメイト

 ペトリーナは、頰を膨らませて一生懸命怒ってるの! アピールをしてきたけど、なんだか小動物を見ているようで癒される。


 もうちょっと、からかってみたいけど、あんまりやる過ぎると本当に嫌われちゃうかもしれないから止めておこう。


「ごめん、ごめん。あんまり可愛いらしいから、ついつい意地悪したくなっちゃったんだよ」


「可愛い! 可愛いって言ったの!」


「うん、とっても可愛いと思うよ」


 正直に褒めると、ペトリーナは素直に喜んでクルクル回りながらはしゃぎ始めた。


「ちょっと、みんなの委員長に手なんて出したら承知しないからね!」


 そう言ってきたのはポニーテールの快活な女の子。


「手を出すというか、こんなの見たら可愛いって思うでしょ。君だって、えっと」


「ディーナだよ」


「ああ、ディーナも可愛いと思うだろ?」


「ブルとは美味い酒が飲めそうだね!」


 いや、飲めないから。そういや、この世界では何歳からお酒が飲めるのか知らないけど、取り敢えず学生の内はダメだってしおりに書いてあったよ。


「なあ、ブルー。可愛い従者が二人もいるんだろう? どっちか俺に紹介してくれよー」


 猫なで声で話しかけて来た髪の長い男。


 話し方は気持ち悪いけど、なかなかのイケメンである。


「イケメンはどっか行ってくんないかな?」


「冷たー! 初対面なのに冷た過ぎー!」


 反応がいちいちウザい。


 いや、たぶん美少女だったらそう思わなかったのだろうが、こいつはイケメンだ。フツメンの俺にとっては敵でしかないのである。


「ところで委員長は―――」


「俺にも名乗らせてくれよー!」


 俺が委員長に話かけようとしたら、イケメンが割って来た。


「俺の名前ファイツ! よろしくねー、ブル!」


「タイツ? 変態っぽい名前だな」


「タイツじゃないって! ファイツだよー、ファ・イ・ツ! ちゃんと覚えてくれよー」


 そう言ってイケメンは俺に抱き着いて来た。


 うおっ、男に抱き着かれてもなんも嬉しくねー! つか、うぜえ! 離れろ!


「わかったから離れろよ、オイッス!」


「挨拶みたいになってるー! しかも一文字も合ってないー」


「ええい、うるさい! 語尾を伸ばすな気持ち悪い!」


 俺がイケメンを必死に引き離そうとしていると、おっとりとした女の子が瞳を輝かせてこちらを見ている。


「ブルファイ、ありかも……」


 やだー、この子腐ってるんですけどー。


 ウェーブのかかった髪におっとりとした顔付き。そして何よりその胸元が目を惹く。


 ばいんばいんのボインボインである。


 ただ、話す前にわかってしまったが、彼女は腐ってる。腐ってるんだー!


「ちょっと、見惚れてないでセレナも挨拶しなよ」


「え? あ、うん。わ、私セレナっていいます。よ、よろしくお願いします」


 セレナが勢いよく頭を下げて上げると、その大きな胸がボイ〜ンと揺れた。


 おおぅ。これは凄い。


「ブル君、視線がエッチなの! 不純なのはダメなの!」


 あ、はい。すみません。


 委員長の純真な目で言われると、物凄く悪いことをした気がしてくる。


「ごめん、ごめん。ついね。えっと、ブル・ドッグです。よろしくお願いします」


「えーっと……」


「ブル君! なにもわかってないの! それはセレナじゃなくてお胸なの!」


 おーっとすまねえ。


 ついつい、おっぱいに向かって挨拶しちゃったぜ!


 俺が改めてセレナに挨拶すると、セレナは引いた様子もなく柔かに笑ってくれる。


「ブルさんって、リアクションが正直ですよね」


「そ、そうかな?」


「はい、真っ直ぐなところが凄く攻め……紳士的だなって思います」


 ああ、この子根が腐ってるから、ある程度エロにも耐性があるんですね。


「なーなー、従者の子紹介してくれよー」


「あ、そうだ! レイン様との関係を聞きたかったんです!」


「私も! フェリナスとは友達なの?」


「ブル君、お勉強のコツを教えて欲しいの!」


 わー、一斉に喋るな! 委員長も一緒になっちゃたら、誰が止めるの。


 騒がしいクラスメイトに囲まれて俺のリア充生活が幕を開けたのであった。


 ……あ、フェリちゃん追い掛けるの忘れてた!

読んでくださり、ありがとうございます。


休み明けから残業だと!

世界は何もわかっちゃいねえ、休みも体力使うから、回復しているわけじゃあないんだぜ!

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