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拳で無双!異世界カードバトル!~ルール無用の【破壊】デストラクション~  作者: まじで
1章「エヴァルディア・ユー・カラトナ・モンテフェギア」
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【011】私は覚えておりません

 結局エディナは疑いの目を向けながらも、自称記憶喪失である俺の言い分に納得してくれた。


 【破壊デストラクション】については、未だ濁したままだが、まあ最悪言ってしまっても良いだろう。


 スーパーチート能力を打ち明ければ、このつるぺたエルフも俺を尊敬の眼差しで見ることとなり、最終的には好き! って思われるに違いない。


 異能が知れると面倒ごとに巻き込まれる? そんな事は知らん。何よりも尊いのはこのつるぺたエルフに惚れられる事なのだから。その為なら、多少の困難など些末な問題である。


 エディナがそのうっすい胸を押し付けて、好きって言いながら甘えてくる姿を想像すると、俺の鼻の下が伸びる。


 ぐふふ、やべ、たまらんですな。


「あんた、ちょいちょい気持ち悪い顔するわね」


 妄想に耽っている顔を見られたらしく、エディナがそんなことを言った。しまった。カッコ良い俺でいなくてはいけないのに、早速失敗をしてしまったようだ。


 俺はスッと表情を引き締め、ブンブンと頭を振る。


「大丈夫? どっか悪いの?」


 エディナが覗き込むように顔を近づけて来た。


 大丈夫です。悪いのは頭です。というか顔を近づけないでください。


 俺は速攻で緩みそうになる顔を必死で引き締めて、引き攣った笑いを浮かべていた。


「そ、それよりもエディナは何であいつに襲われてたんだ?」


「なんでって。長馬ながうまが襲われたからだけど? あんたもそれに乗ってたんでしょ? 幸薄い顔してるから気がつかなかったけど」


 なんて酷いことを言うんだ! ちょっと美人。いや、めちゃくちゃ美人だからって、人のこと幸薄い顔とか言わないでよね! え? ていうか俺ってあまりカッコ良くない感じ? まじかよ、鏡がないから自分の顔も確認できねえ。


 モテ男になる為には、顔も重要なファクターだというのに。整形とかできんのかな? この世界。


「な、長馬って?」


「はあ? 長馬も知らないの? 言葉は喋れるのにおかしなところだけ記憶喪失なのね」


 エディナが疑うような視線を向けてくる。


 くっ、このつるぺたエルフ、意外に賢いぞ。


「ぶっちゃっけると、常識もわからないし、さっきのカードについても知らないんだ」


「【白無垢】のことは知ってたのに?」


 ……めんどくせえ。もういっそ洗いざらい言ってしまうか。うーん。だが、転生して前世の記憶と知識が幾らか残ってるとか言っても、そっちの方が嘘くさいしなあ。


「まあ、エディナの言う通りだな。ところどころ、単語を覚えてたりするんだけど、意味がわかってなかったりするんだ。正直【白無垢】がどういうカードなのかもわかってない」


「確かに意味がわかってたら、【白無垢】のカードを持ってるなんて人に言ったりはしないわね」


 おや? 変なところで納得してくれたぞ。


「まあ、いいわ。取り敢えず荷物を拾いに行きましょう」


 そう言ってエディナはさっさと歩き出した。


 俺はその後ろ姿を目で追うと、吸い寄せられるようにエディナの尻に目が止まる。


 大きくない形の良い尻が左右振られる様を見て、俺は尻を追いかけるようにフラフラと歩き出した。


 なんてこった。


 お尻も可愛いとか、エルフけしからん!

読んで頂きありがとう御座います。


真面目なお話が読みたい方は「マリアンたんと英雄譚」を読んでみてください!

序章が少しぐだっちゃいましたが、一章からは割と楽しめる筈!

そう、この物語は広告の為に書かれているのであった。

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