表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

追放

よろしければ、ブックマークや高評価をよろしくお願いします!


「もう、あなたとはやっていけない」


 突然の告白に、騎士(ナイト)のアウレリオン・ヴァルドレイはただ茫然と立ち尽くすしかなかった。


「私たちは魔神(デーモンロード)を倒すために冒険者になったの。未知の迷宮(ダンジョン)に挑むために生きているの。あなたのように、安全な冒険で満足する腰抜けじゃない!」


 そう言うと、かつての冒険仲間(パーティーメンバー)は『豚頭の大鍋亭』を後にした。


 一人取り残されたアウレリオンは金色の髪を抱え、小さく呟く。


「俺だって毎回毎回、安全な冒険がしたいわけじゃない。ただリーダーとして、メンバーの命を預かる責任を果たそうとしているだけじゃないか」


 やり場のない怒りがアウレリオンの中に渦巻くが、すぐにその気持ちは掻き消えていく。


「アイツらにだって、誰と冒険するか選ぶ権利はある……か」


 全身の力が抜け、椅子にもたれ掛かり、酒器に手を伸ばそうとしたその時、水面が揺れる。


 アウレリオンが顔を上げると、そこには風変わりな男がいた。


 金色の刺繍が施されたフード付きの黒い外套(ローブ)を羽織り、首輪や腕輪、指輪などのアクセサリーを全身に身に着け、古い書物を抱えている。机には大きな杖が立てかけられている。


 すると、唯一露わになった男の口元が動く。


騎士(ナイト)のアウレリオン・ヴァルドレイだな? ずっと前から君を探していた」


 あっけに取られるアウレリオンだったが、すぐに男に尋ねる。


「……あなたは一体、何者ですか?」


 男がフードを外すと、そこには黒くて長い髪の凛々しい青年がアウレリオンを見つめていた。そして、その鋭い眼光の隣には古代の紋章が刻まれている。


「俺の名前はルーク。職業(クラス)は予言者。君とパーティーを組むため遥か遠くの小さい村からやって来た」


 アウレリオンが言葉に詰まっていると、その様子を見たルークは思わず吹き出してしまう。


「予言の通り、君は本当に英雄のような風貌をしているんだね」


♢♦♢♦♢♦


 これが、風変わりな予言者とある異才を放つ騎士の運命的な出会いである。

気まぐれに更新していきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ