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エッセイ

初めて企画の主催者になって学び、そして伝えたいこと。

作者: 本羽 香那


 私は基本レビュアーをメインとして活動している者ですが、少し前に初めて個人企画を主催させていただき、そこで主に学んだことは主に3つありました。


 ①したい気持ちを言葉にする

 ②企画はみんなで作るもの

 ③無理のない範囲で運営する


 本当に初歩的なことなのですが、これだけは自主企画をする上で、絶対に胸に刻むべき注意事項のだと実感したことです。

 これから自主企画を初めてしようと試みている方に、ほんの少しでも参考になれば嬉しいという想いで、ここでとても簡単ですが、自主企画に至った経緯から過程と、私の実体験を交えながら、順番に話していきたいと思います。


 ◇◇◇◇◇


 では、まず私は何故自主企画をしようと思ったのか軽く説明します。


 私が自主企画を立ち上げようと思った発端は、公式企画で2024年は俳句短歌企画が行われないと分かったことからでした。

 確かに2023年に行われた俳句短歌企画はその他ジャンルだったのですが、勿論これは詩歌以外の何者でもありません。

 私は詩歌が大好きなのに、今年はやってくれないなんてと大変ガッカリしまして、それならもう私が詩企画を主催しちゃえという気持ちから火が点きました。

 そして、もし企画を盛大にやるなら、自由な時間が最大限に取れるのは就活前(または院試対策前)の春休みしかないと思い至ったことが決定打となり、すぐに企画をしようと決意しました。

 

 しかし、概要をしっかり作らなければならないと思って色々考えていたのですが、こんなマイナーな企画に作品は集まるのかとか、そもそも私が主催したところで参加してくれる人はいるのかとか、もう不安が多く占めてしまって、また中間試験も重なったことも相まって企画の概要が全く作れませんでした。

 そのため、やはり企画は出来ないかもと凄く不安で、中々企画に目処が立ちませんでした。

 そんな中で、したい気持ちは膨らむばかり。


 でも、こんなにウジウジしても前に進まないしなと思った時に、したのが活動報告(割烹)で自主企画をする予定だと、さりげなく書いたことでした。

 ――ここで誰も反応しなかったら考え直そう

 そんな気持ちのもとで軽く書いたものですが、すると予想外のことにですね、なんと7人の方がバッチリ反応してくださりました。

 何の企画を立ち上げるかも伝えていないのにこの反応……これには流石に驚きましたが、ちゃんと私の企画を応援してくれる人がいるのだと分かり、一気に不安は減少し、やる気に満ちることになりました。


 ここで大事だなと思ったことが、①のしたい気持ちを言葉にすることでした。

 まず、気持ちを言葉にして吐露することで、その揺らぐ気持ちが収まり、決意が固まることも多いのではないのでしょうか?

 実際に私はこの割烹を掲載ことで、やはりするべきだよなと気が一気に引き締まりました。

 その上で、この温かな相互ユーザー様のお言葉……本当に身に沁みますね。

 こんな風に応援してもらったら、誰でも俄然やる気が出るものですよ。


 もしいなかったらごめんなさいなのですが、企画を主催してみたいと考えている人は、多分漏れなく作品を複数投稿していらっしゃるでしょうし、またほぼ他の方の自主企画にご参加されていらっしゃると思います。

 そのため、殆どの方がどんな形であれ他のユーザー様と関わっていらっしゃるはずですよね?

 だから、企画を主催と考えている人には、誰かしら自分の活動を見てくれている人がいるはずです。

 そんな自分の活動を見てくれるということは、自分が何かしらのアクションを起こした時に、反応してくれる可能性が高いのではないかと思います。

 特に、他の自主企画に参加している人ならば、周りは必然と自主企画に参加したことある人が集まるはずなので、興味を示してくれる可能性はかなり高いです。


 本当に自主企画は自分が主体となって動く必要があるため、怖さも不安もあると思いますが、活動の実績がある人であれば、応援してくださる方は絶対にいます。

 私は今回そのことを本当に痛感致しました。

 まず自主企画をしたいと思うのであれば、言葉にして宣伝するのが第一歩です。

 私の場合はSNSを行っていないため、割烹のみでの宣伝になりましたが、SNSを行っている人はSNSで宣伝してみるなど、自分の形で行ってくださいね。


 ◇◇◇◇◇


 その宣伝をした後に私がしなければならないことは、概要を作るということでした。

 まあ概要は最悪どういう条件の作品を集めるかということが決まっていたら、簡単なものでも大丈夫ですし、けっこうそういう形の概要は多いです。

 ただ私は完全な初心者であり、また初めての企画なのでしっかりとした概要を作りたいと、色々考えながら概要を作りました。

 と言っても概要の作り方は、私が企画主で1番信頼している武 頼庵(藤谷 K介)様の概要をほぼそのまま拝借させていただいたのですが……。

 やはり何も不安ですから、ここは他の方の概要を真似て作ることで心配を取り除きました。

 

 しかし、やはり私はここでも心配性が発動してしまいます。

 これは私の性格なような気もしなくもないのですが、もう自信が持てませんでしたので、ここは思い切ってプレ割烹という形で、相互ユーザー様にこんな形で企画を進めようと思っているけれど、何かしらの不安やアドバイスはないかと尋ねることにしました。

 すると、今度は12人の方から親身になって、相談に乗ってくださったのです。

 その概要で大丈夫だと安心させてくださったり、このようにした方が良いのではないかとアドバイスをいただいたり、これはどうなのかと質問をいただいたたり、そして少しでも手助けになるのであればと参考となる俳句や短歌を提供してくださった方もいらっしゃいました。

 そこで、私は感動の涙を企画を始める前から流すことになりました。


 ただし、この行動は前の段階である企画をすると宣言したことで、反応してくださる方がいると分かったからこそ取れた行動でした。

 私の企画に興味を持ってくださる方がいらっしゃるのだから、絶対に親身になって相談に乗ってくれるという自信がありました。  


 ここで本当に感じたことは、②の企画はみんなで作るものということですね。

 不安なら他の方に頼れば良い、しっかりした企画にしたいなら他の方に頼れば良い、本当のこれに尽きます。

 別に1人で全て背負うことはないです。

 企画は皆様の手助けがあって成り立つものですから。

 

 実際に私はそうしたことで、17名の相互ユーザー様と、4名の以前から交流があった方と、そして3名の初対面の方と、私を含めて25人が企画に集まり、そして67作品の参作品が集まり、誰が見ても成功だと言えるほどまでの企画になりました。

 これは、書き手として参加してくださった方は勿論、その他にも企画バナーを張って企画を広めてくださったり、読み回りでご参加いただいたりと、様々な方に支えられた結果です。

 このことからも、多くの方が関わっての1つの企画が出来ることがよく分かりますよね。


 ◇◇◇◇◇


 それでは実際に私がどのようにして企画を運営していたのかと申しますと、とてもオーソドックスな参加者様と参加作品をリンク貼りして割烹に上げること、そして全ての作品に目を通し、感想を書くことでした。

 しかし、私はこの運営で1つやらかしをしてしまいました。

 別に私は読むのは早い方なので、読むのに苦戦することもありませんでしたし、感想はとても苦手ながらも時間をじっくり掛けて書くことが出来たので問題ありませんでした。

 問題だったのは、割烹を上げることです。

 正確にいうと、参加作品があればその日に必ず割烹を上げていたことでした。

 

 実はその出来事が起こったのは、私が遊びなのですが用事がありまして、そのせいでクタクタになる状態まで遊び疲れました。

 しかし、その時に一気に複数の作品が投稿されていたことも重なり、私は新作を投稿してくださった方のみの作品を紹介して、そのまま眠りに就いてしまいました。

 そんな中、朝目覚めると昨日の参加作品の合計数より1つ減少していることに気づきました。

 新作で投稿された方は全員割烹で紹介したのは間違いがないのですが、こちらは断言は出来ないものの旧作でご参加されていらっしゃた方がいたと考えられます。

 ただ、私は疲れているという理由と、毎日割烹を上げるという単なる私のエゴから、割烹を上げたものの、もしかしたら私が参加作品を無視したと思われた可能性があると考えてしまいました。

 別に何の確証もないですし、私も多分違うと思いながらも、その可能性もなくはないかと思い、思わず謝罪割烹を上げて、多くの相互ユーザー様や参加者様に心配までさせてしまったのです。

 

 このことから私は、③無理のない程度に運営を行うべきだということを学びました。

 実際に私は、概要の相談をした際に余裕があるぐらいで丁度良いと、企画主催者の経験がある相互ユーザー様からアドバイスをいただいておりました。

 ただこの時は、春休みだから全然全て作品に目を通すのも、感想を書くのも、毎日割烹を上げるのも出来ると謎の自信がありましたので、客観的に見たらかなりしんどい行動を、別に苦にならない行動だと思っていたのです。


 しかし、いくら春休みとは言え、予定がある時はあるし、体調不良になる時だってあります。

 そのため、全てや毎日というのはかなりしんどいです。

 本当にどんなに気持ちが大丈夫でも、時間や身体が無理な時があります。

 また他にも、作品をご覧になるという件では、全て拝読すると断言すると、自分にとって苦手な作品でも、どんなに苦しくても主催者として全て読まなければなりません。

 私は守備範囲がとてつもなく広いので、基本どんな作品でも読めますし、実際に今回は全然問題無かったのですが、多分ガッカリ下ネタ作品とかが来たら私は神経を猛烈に削りながら拝読することになるでしょうね。

 つまり身体だけでなく、精神的なものでもどうしてもその場では対応出来ないこともあるということです。

 まあ、この世には絶対という言葉は存在しないですよね。


 だからこそ、本当にゆとりのある無理のない程度で運営を行うべきだと思います。

 安易に行けるだろうと見込んで、無理矢理するのだけは絶対に止めてください。

 絶対にこれぐらいはいける、または少し頑張ればここまでなら大丈夫と決めて、必ず自分にとってのゆとりを持って概要を制作し、運営してください。


 またこれは本当に個人的な意見ですが、板についていない人は、毎日は勧めません。

 企画なんて、執筆や読書活動のように計画的に自分の意思で行われることはなく、常に進んでいくものです。

 時間をある程度時間をかけても良いなら『絶対』言葉で断言しても大丈夫ですが、毎日は1日で24時間という制限がありますから、たとえそれが10分のことでも毎日となれば大変なことも多いです。

 実際に、リンク貼りは作業はずっと同じですが、リンクを調べて貼る作業って1つにつき、私の場合は数分掛かりますから、けっこう大変でした。

  

 ◇◇◇◇◇


 以上で企画主催をする際に、私が絶対に伝えたい3つのことを話し終えました。

 本当にかなりありきたりなことを言っている自覚はありますが、これは絶対に意識した方が良いと改めて強く思いますね。


 けっこう脅すことも多く申し上げましたが、本当に自分の企画を運営するということは、とても楽しいものです。

 自分が思い通りに企画を決められますし、好みの作品を読める可能性も高まりますし、何より多くの方と関わることが出来るのは、何よりも魅力だと思います。

 きっかけは本当に何でも大丈夫。

 そのしたいという気持ちが本物であれば、したいという気持ちを言葉にして実際に人に伝えて、そして困った時は人に助けを求め、そして無理のない程度に運営しましょう。

 目一杯運営を楽しんでくださいね。


 ではもう企画をするとなったけれど、企画の詳しい運営の仕方や企画概要の作り方などが分からないという場合は、是非下のエッセイをご覧ください。


 ・祭囃子~なろうでの個人企画に関して~

  /アホリアSS様

  https://ncode.syosetu.com/n9340hu/


 ・やってみたい? いいんじゃない? じゃぁちょっとしたお手伝いをしようか ~自主企画をやってみたいあなたへ~ /藤谷 K介(武 頼庵)様

  https://ncode.syosetu.com/n2186hx/


 ・はじめて企画を立ち上げるあなたへ~一人の個人企画主催者の体験に基づいた企画立ち上げガイダンス~ 

  /遥彼方様

  https://ncode.syosetu.com/n0926fx/


 私はこれらの作品を参考に概要を決めて行ったので、私自身が説明するするよりも、こちらをそのまま詠んだ方が早いと思います。

 そして、何よりもこれらの作品がとても丁寧で分かりやすいので、是非参考にしてくださいね。



 それでも、何か企画を立ち上げるのに不安があるならば、私でも良ければこのエッセイや個別メッセージから相談に乗りますので、気軽に声をおかけください。

 私がその相談を受けてどうすれば良いのか言い切れない場合でも、私が信頼している方に相談すると、間接的にすることも出来るかなと思いますので。


 新たに企画を立ち上げる人を私は心の底から応援しております。

 是非、勇気を出して行ってみてくださいね。


 

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ご自身で色々考えながら準備と実行をされつつ、その中で得られたことやノウハウを、丁寧に気持ちをこめて綴られていて、これから企画を主催しようという方にとって、とても参考になる素晴らしいエッセイだと思いまし…
改めまして、初企画お疲れ様でした! 盛況な企画となりましておめでとうございます♪  失敗も経験です。今後の活動に活かしましょう。  それでは、楽しきなろうライフを〜♪ 
 おつかれさまでした。  交流があって、よくしてくださるかたの企画は、可能な範囲で参加したいと思うものなのです。仲間として、そして、描き手としてね。  本羽先生の,この企画内容なら、私も参加せねばとい…
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