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かなたの星 ~ただの小学生がチートもなしに異世界に行ったら~  作者: ノーネアユミ


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20/31

村に到着

 みんなでワイワイ話しながら歩くのは遠足みたいで楽しい。


 でもだんだん足が痛くなってきた。

 デコボコ道を草履で歩いているから、当たり前っちゃ当たり前。


「休憩しない」

「今休めばよけいに疲れますよ」


 ヒナゲシがため息をついたタイミングでカナタは提案したんだけど、無情にも

断られてしまう。


「だからしんどくなるって言ったのに」

 ナガミがぐちる。


(あーしんどいって疲れるって意味だったか)


 言われた時には分からなかった言葉の意味がやっと分かる。

 しかしもう遅い。



 木立が切れて畑が広がった。

 村を囲む柵にたどり着いた時にはカナタもヒナゲシもクタクタだった。


 村に入るとミチタネが村の人にお米が入った袋を渡している。

 カナタたちは大きめの家に案内された。


「助かったぁ」


 おじさんが井戸から冷たい水をくんできてくれた。

 顔を洗って水を足にもかける。


 草履をぬいだ足はマメだらけ。水をかけると痛いけどホッとする。


 隣ではヒナゲシがナガミに足を洗ってもらっていた。


「少し休めばまた動けますよ」

「もー無理だよ」


 カナタがドサッと板の間に座りこむと、いいにおいがしてきた。


「お腹がすいてるんでしょ、何もねえけんどおあがんなさい」

 ケラケラ笑いながら農家のおばさんが出してくれたのは‥ふかしイモだった!


挿絵(By みてみん)


「うまい、うまい!」

 カナタは夢中になってイモをほおばる。


「ほっぺたが落ちそう」

 他のみんなも夢中になって熱々のイモにバタ―を乗せていく。



 この世界でやっと食べられたおいしい物だった。



和風ファンタンジーですが、設定として島国ではなく大陸と地続きです。

山脈と魔物によって交流は少ないのですが、文化はある程度伝わっています。


ジャガイモっぽいイモもあるってことで。


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