皨誕錄(せいたんろく)
侘しくも猛き 反撃の狼煙が上がります
無二の希望と成った 巡り合ったすえの『奇蹟』は とおい昔の物語——……
天を衝く三貴のしちゅう 『ここうのみはしら』 見果てぬ遼遠まで屹立する 真白な世界——『譱畍』
曖昧な輪郭が ゆらり ゆるりとうつろいゆき 哀しい時の流れはどこまでも遅い夢幻域
去んぬる往昔は砕け散って ゆかしき煌世の帰趨も 隕ち斃れた曐命の残骸とは惨たらしい
他の荣える卋畍と重なってでもいたら ここは虚しい収縮を繰り返すほかになく 潰されて ぐいぐい隅に追い遣られたあげく 最末には跡形も残さずきえさったことでしょう
ですが…… 喜ばしくも そのような救いなき結末なんて迎えませんでした
嬋媛たるひとはしらの神が かつての戰塲 ただ熄滅に俟つのみの舞台に夅誕したからです
彌宙に同化する小さな姿きらきらしく その者(もの)神位の最高位 創星神之權能を觧き放ちます
至丄の神力 閃煌とかして逬る中心部から 䝿(たっと)き祝福(しゅくふく)を享けた純白の星が誕まれました
男神も女神もここへ集い 彩色施した自然を生命の故郷に準じて 而して綂をたいらげると
限りある生の搖り籠 いつまでも在り続ける『未来』を希い 『永镹皨』 と名付けました
宇内を越え 時空を超えるまつろわぬ神々 然あれど 尊い子どもたちに祥あれと望むもの
傍らに立つ友神と肩寄せ合う 神團を率いる世界神 ビアントートの白藤ノ綵に煌めく瞳
生命慈しむ眼は狹閒すら尻目に 再度しんだつを目論む陋劣の徒——『神冦』を見据えます
「「おせおせどんどん 曐命賭していざゆかむ むくめく『滅び』め 遮二無二絕ちきるべし」」
——……千古より続く大戰の 第二幕の幕開けです




