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1分程度で読める、掌編小説集です。「こちら」から、他の掌編小説を読みにいけます。

雨に打たれて

作者: 行世長旅

いつもは雨が疎ましい。

予報が外れて急に降ってきた日など、恨み言を呟きながら帰宅するものだ。


けれどたまに、雨が恋しくなる。

余計な音を全て打ち消して、ザーっといつまでも同じ音を奏で続ける雨に感謝する。


たまに……、そう、たまに気分が乱れる時があるだろう。

そんな時、雨に打たれていると気持ちが冷静になれる。


考えすぎて熱を持った頭を冷やしてくれて、何度も聞いて耳に残っている言葉を掻き消してくれる。


そうして心身共に洗い流してもらうと、今まで見えていなかったことに気が付けることがある。


ほどよく冷たい雨に打たれ、今日も同じ言葉で思考を止める。


暖かさなんて必要無い。冷たく鋭利な心の刃で、暖かさ達に勝ってみせる。

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