nostalgia.
駆け抜けた道も
振り返って見た足跡も
それは脈々と続く
永劫の時を繋ぎとめた呪い
最初に歩いたと覚えているのは
自分の靴なんかでは全然なくて
父親とか
母親とか
そんな存在の靴を借りて歩いた事
最初から自分の靴で歩いていたわけじゃないんだ
だから今
自分の靴で歩いているのかが不安になるんだ
できれば足跡をつけたくないと宙を舞い
ついた足跡を誰にも見られたくないからと偽名を使う
ご先祖様に恥ずかしいなんて気持ちはないけれど
それでも一等親内の血縁に迷惑はかけたくない
誰の靴で歩いているのかわからない
なら
その靴を
自分の靴だって言い張ればいいのに
昨日のをひっくり返しただけ。
言葉もひっくり返しただけ。
でも、刺さってきた。
ありがとうございました。