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FILE8 体育祭行ってみよー!

 割と数の少ない人数の学園は学園なりにしっかりと行事もやる。

 秋祭りはまだまだ先だがその前に体育祭はある。


「うらぁぁぁぁあ!!」


 そう叫びながら小柄で茶色い長髪の少女が愛歌と悠志の隣を駆け抜けていく。


「………希月。なんで…」


「知らないわよ」


 と、二人はまたグラウンドに向いて歩いていく。すると、「あ''、希月間違ってるって馬鹿!!」と言う飛夜理の声が聞こえた。


「そういや、希月と飛夜理、兄妹だった………」


「忘れったわ」


 そして、飛夜理がこちらに気付きやぁ、と苦笑いをした。

 体育祭といえど、中等部だけでなく小等部の高学年と高等部も参加する。


「はーいはい、始まるぜー」


 もあが皆を呼びにくる。

「今年も負けねぇからな」とツインテールの白髪に右目に眼帯をするふぶきの姉、高1のあらしが立っている。そして、もう一人。マスクを着けた猫目で少しクリーム色で天パ気味の髪型の小柄な少年、ユノがいる。因みにユノは2年である。

 高等部は二人の為合同チームである。


「えーまぁ、色々がんばるんだな。うん」


 とやる気のなさそうな創のスピーチで始まりを告げた。


 取り敢えず、第一戦目は騎馬戦という、下界ではマイナーなゲームである。

 中等部2年チームからは飛夜理と悠志、1年チームはふぶきときずな、高等部チームはあらしとユノ、小等部からは愛歌の弟・邑織(ゆうお)と飛夜理の妹・希月である。

 飛夜理らの所から声が聞こえる。


「…………落としたら、殺すから」


「…………はい」


 自然に飛夜理にも力が入る。

 ルールとしては片方が肩車され互の体操服の上からつけた制服のネクタイ・リボンを取るというゲーム。


「いいかー?よーい、スタート!」


 パン!とピストル(多分飛夜理の実弾)を真吾が打ち上げる。


「おぉっ!?希月ちゃんやりますね!!いけー!!」


「おい、舞菜。どっちの見方だよ」


 そう実況するのは瑠亜と舞菜だった。

 二人のやり取りが終わったところでゲームは展開を見せる。


「やりました!!」


「…………………クソガキ……」


 ふぶきの声のあとに悠志の割と大きな声の悪口が聞こえる。


「中等部2年チーム負けた!!!」


 舞菜が実況席から叫ぶ。そして、教員らも「早いわ!!」とツッコミを入れた。


「へっへーんですよ、悠志に飛夜理」


「…………………クソガキ、次覚えとくんだね…………。」


(珍し!!悠志がキレた!?)


 一同がそう思った瞬間だった。

 そして、油断した瞬間。さっとリボンとネクタイが持っていかれる。


「邑織イェーイ!」


「イェーイ……。」


 パンっとハイタッチするのは希月と邑織だった。

 悔しいぃぃい!!とふぶきときずなが言うと悠志が鼻で「フッ」と笑う。


「な。なんですか!」


「ざまぁみろ……………」


「悔しいのはわかったから落ち着け」


 と、言うわけで最終戦はあらしとユノチーム対希月と邑織チームである。


「おぉ!珍しい戦いですッッ!」


 本当の熱血解説者の様に舞菜は立ち上がる。そして、もあがうるせぇといつものようにハリセンで叩く。


 でも、あっという間に結果は叩き出される。


「クソォォォ!!!」


「やったー!!」


 勝ったのは、希月と邑織だった。


「「流石最年少チーム」」


 と、教員ら……真吾と創が呟いた。

 そして、次の競技の用意をしていたもあと小等部担任の耶代(やしろ)が戻ってきたところで、次の説明をしようとした。

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