三話
連続投稿part2
エレベーターで八階に着くとそこは大学の食堂のような感じの広々とした食堂だった。てか平凡よぉ、「食堂は八階にある」って言ってたけど、八階全部が食堂じゃねえか。
最近式の食堂は基本的に全自動だ。自販機のディスプレイで選ぶと厨房でロボットが調理して選んだ料理が出てくるってシステムになってる。で、俺も自販機で選ぼうと向かったのだが、自販機の前で女性が三人悩んでいた。どうも使い方が分からないのか適当に画面を押しているがなにも反応しない。どうも三人とも外国人のようで日本語で話してはいるようだ、外国人特有のイントネーションの違いで分かる。
三人いる女性のうち右手にいる女性は俺と同じ肌の色で髪が赤い女性だ。髪は首までのショートカットで背は俺と同じくらい。短パンよりも短いズボン(確かホットパンツだっけ?)に白のTシャツと夏真っ盛りな九月である今としては実に過ごしやすそうな格好なのだが、背中に『ヲタ道まっしぐら』と書いてあるので、その筋の人だろう。胸もそこそこにあり、スタイルの良さが伺える。ホットパンツから分かるプリっとした感じは実に魅力的である。(私は胸より尻派だ。)
真ん中にいる女性は三人の中では百五十センチあるかどうか微妙なくらいの一番小柄な女性だ。中東かアフリカ系なのか小麦色の肌をしている。髪は青いスカーフで隠しているので分からない。ピンクの花柄ワンピースと可愛らしい格好をしている。どこかおどおどした雰囲気を出してて、あの子を見てると小動物を連想してしまう。スタイルは慎ましいと表現しておく。服のシワかと見間違う丘は一部の人に需要があるだろう。
左側にいる女性は一番背が高く俺より十センチは大きい。雪のように真っ白な肌と腰まである金髪は日本人が染めたときに出る違和感が全くないから地毛なのだろう。胸も背同様に大きい。着ている桃色の浴衣(俺のは青い浴衣で男女で色が違うみたいだ)の一部分の主張が凄まじい。そのはち切れんほどに主張した山脈は尻好きな俺でもつい二度見してしまった。
俺の視線に気付いたのか三人が俺の方を向いた。三人ともが美人で、美人と話した経験なんてろくにない俺としてはどうしていいかわからん。
「あのぅ……?」
「ひゃ、ひゃい!な、何でしょうか?」
「あらあら、うふふふ。」
いかん、パニクってたときに話しかけられたせいでどもるし声が裏返ってしまって金髪美女に笑われ、小さいスカーフを巻いた子は怯えて金髪美女に後ろに隠れられてしまった。そんなに恐い顔だったろうか?ひとまず落ち着け俺。
「あのぅ、これの使い方って分かりますか?よければ教えてください。」
「あ、あぁ。これは最初に上の持ち帰りか店内ってボタンを押してからじゃないと、メニューが決めれないんだ。で、押したらあっちのロボットが作って出してくれるよ。」
「あ、そうだったのですね。ありがとうございます。」
どうも赤毛美人が一番社交的らしくここまでずっと丁寧に話してくれている。金髪美女は「あらあら~」と言いながら笑顔でスカーフの子を構っていて、スカーフの子は少しだけ顔をこちらに出してくれている。うん、可愛らしいな。三人は各自好きなのを押して受け取りにいったので俺も一番簡単そうなチャーハンにした。
受け取りにいくとチャーハンがもう出来ていた。さすが早い。三人のはすでに出来ているが食べないで座っている。そして俺を見ているのだが……何故だ?
「もしよろしければ一緒に食べませんか?」
「えっと……よろしいのでしょうか?」
「ええ、もちろん。」
スカーフの子とか俺の事恐いんじゃないかと思って訊いてみると、了承されたので一緒の席で食べることにした。三人とも黙々と食べているので俺もさっさと食べることにしよう。席としては丸テーブルで右に赤毛美人、左が金髪美女で真正面にスカーフの子が座って食事している。
四人とも黙々と食事して食べ終わり、一息ついていると赤毛美人が話しかけてきた。
「あの、もしよろしければお名前お伺いしてもいいですか?」
「ん?あぁ、俺の名前は北条影人。カゲトと呼んでくれ。さん付けとかは要らないから。」
「Hi、分かりました。私はルーシー・レッドマンって言います。『ルーシー』って呼んでください。」
ふむ、赤毛美人なレッドマン……うん、分かりやすい。そしてルーシーさんの笑顔が眩しい。こんな醜男では対処できません。
「あら~じゃあ私もしなきゃですね~。私はオリガ・シチェルゴフスキーと申します~。気軽に『オリガ』って呼んでくださいね、カゲト♪」
金髪美女はオリガさんと言うのか。そして何故かは分からんが、この人からいたずら好きな友人と同じ雰囲気を感じるのは間違ってないだろう。てかオリガさん、胸を強調しないでください。目のやり場に困ります。
「あ、あの…えっと……。ラナー・マフディって言いますです。」
「ラナーちゃんか、よろしくな。」
「は、はひ!よろしくですぅ!……あぅぅ。」
スカーフの子はビクビクしながらも自己紹介してくれた。うん、この子は守りたくなるな。人によってはいじめたくなるかもしれんが。リスとかの小動物っぽい女の子って本当にいるんだなぁ。あと上目遣いの威力が半端じゃない。
三人とも名前から分かるように外国人だ。ルーシーがアメリカ人、オリガがロシア人、ラナーちゃんがエジプト人らしい。ほうほう。
三人は昔からの仲良しに見えたんだが、パッと設定を決めて食堂に食べに来て偶然会ったらしい。
「三人ともパッと決めたんだ。どんなのにしたんだ?」
「あ、えっとですn「ルーシーちゃん。」どうしたんですか?オリガさん?」
「女の子には秘密が一杯なのよ~。だから~、ひ・み・つってことで、ね♪」
「……ってことらしいです。カゲトさんは?もう決めましたか?」
「そっか。俺は一応決めてあるけど先に飯食ってから設定しようと思ってな。」
「そうなんですか。」
彼女達と話していると時間がたっていたのか入り口から続々と人が入ってくる。時計を見ると十一時半か……。のんびりしすぎたかな。
「じゃあ、俺そろそろ部屋に戻るわ。」
「あ、はい分かりました。色々ありがとうございました。」
「あらあら、それじゃあまたね~。」
「あ、あの……ありがとうございました!」
「いいよお礼なんて。じゃあな~。」
三人と別れ部屋に戻ると早速《GATE》の上に寝てヘッドギアを被りヘッドギアに付いたボタンを押すとすぐに目の前が真っ暗になっていった。
読んでいただきありがとうございます!
……あ~休みが欲しい。




