表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Tiny Story  作者: 夏蜜柑
9/25

初雪Part5

性格最悪の長峰くんと

公園の出口付近の自動販売機で

飲みものを選ぶ。


うぅ、だってもう逃げらんないし…

どうせなら奢ってもらっても……はぁ


私はあったかいミルクティー

長峰くんはコーヒーを選んで

ベンチに戻る。


しばし無言

黙り込んでそれぞれの飲みものを飲む。


ミルクティーがなくなりかけたところで

今度こそ先回りして

「ありがとう。おいしかったです」

と言い、少し迷ったあと

「倭谷 和。人偏に委員の委、谷で、わや。

和風の和でなごむ」

と付け加えるように言った。


長峰くんはあっさり頷くと

「三枝 圭[さえぐさ けい]。三本の枝で、さえぐさ。土を二つ重ねて、けい」

と名乗った。


……当たり前だけど長峰くんではない…か。

間違えるかもしんない……


じゃ、これでと帰ろうとする。

長峰くん、じゃない、三枝くんは

「じゃな、倭谷。

雪やんだけど滑んなよ。

倭谷、ドジっぽいしさ」

と、やっぱりちょっと意地の悪そうに笑い

だけど、今度はちゃんと帰してくれた。


図書館へ向かうときよりも

しっかりとした足取りで家に帰る。

帰る道々、さっきの会話を思い出して

くすぐったいようなおかしい気分だった。


……あれ?

何か最後失礼なこと言われてたような気が?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ