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初雪Part3
やっと着いたよぉ…
図書館は暖房が効いていて
眠気をもよおす心地良さです。
でも…
(今日は学校でも寝ちゃったし…
とりあえず、はやく帰ろ…)
また学校で寝てしまった。
社会とかもう、先生の言葉が
子守歌にしか聞こえないくらい…
(これじゃさすがに怒られる…
次のテスト………はぁ…)
ちょっと落ち込みながら本を返した。
顔見知りの司書さんが話しかけてきたのを
笑顔でいなして軽く会釈だけする。
ごめんなさい。司書さん。
さて帰ろ。はやく帰ろ。
「あっ、待て」
心なしか速歩きで出口に向かっていると
知らない男の人の声が追いかけてきた。
びっくりして、立ち止まってしまう。
恐る恐る振り向くと…
「昨日の奴だろ?時間ある?」
長峰くんが意地悪な笑顔を浮かべていた。