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決断Part1
恵ちゃんが目を覚ましてくれた次の日。
私は美咲町に戻ってきていた。
何もする気が起こらない。
ごろーんとソファに寝転ぶ。
そうしていると、未祝さんと
お母さんたちの声が蘇ってきた。
千草町に帰って来ないかと聞かれた。
恵ちゃんも目を覚ました。
もう、美咲町にいる意味も必要もない。
あと1ヶ月もすれば、2学期も終わる。
それに合わせて、転校するのはどうだ……?
クッションに頭を沈める。
何となく息苦しい。
ずっと望んでいたはずだった。
恵ちゃんが目を覚ますこと。
そして千草町に帰ること。
なのに、どうしてこんなにひっかかる?
恵ちゃんは一応目を覚ましたけど
まだ、何も分からない状態らしく
かなりのリハビリなどが必要みたい。
未祝さんはそれでも
私に帰って来て欲しいと言ってくれた。
恵と一緒にいてあげて、と。
ぐるぐるぐるぐる考えが回る。
まとまんない、わかんない。
三枝くん、かすかに声が漏れる。
昨日手術だったはずだ。
携帯を見つめる。
連絡しろと言われたけれど、していいのか
それに、もし、もし
結果が最悪なものだとしたら………
考えだけが先走って怖くなってくる。
いつのまにか、眠りに落ちた。
恐ろしく深くて、沈むような眠り。
ぼんやりとした灰色の夢の中で
三枝くんが、寂しげな笑みを浮かべていた。




