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ターニングポイントPart1
顔の赤みがひかないまま
家に帰って携帯を確認した。
着信1件。
なんだろ……と思うとお母さんからだった。
ざわざわ、ざわざわ…
何故か胸が騒ぐ……
コールバックすると、お母さんはすぐ出た。
「な、和!?早く帰ってきなさい!
恵ちゃんの容体が変化したそうなのよ!!」
なにかそのあともお母さんは
まくし立てるみたいに喋っていたけれど
私には何にも聞こえなくて
ただ、さっき病院に持って行ったバッグを
ひっつかむや否や、家を飛び出た。
恵ちゃん…恵ちゃん……!
バスに乗り、電車を乗り換え
最期にもう一度バスに乗り
懐かしの千草町[ちぐさちょう]に着いた。
バスを降りるとお母さんが
タクシーを停めて待っていてくれた。
急かされて乗り込む。
約半年ぶりの母娘再会だけど
喜ぶことも懐かしむこともできない。
お母さんはゆっくりと話してくれた。
「今日、急に未祝さんから連絡がきたの。
この頃少しおかしかったみたいだけど
今日容体が急変したって。
こんなことははじめてよ……
…………覚悟がいるかもしれないわね…」
覚悟。その言葉に打ちのめされる。
お母さんはそのあと何も喋らず
黙り込んだ私を心配そう
痛ましそうな目で見ていた。




