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Tiny Story  作者: 夏蜜柑
12/25

勉強Part2

やっと問題を解き終えて、腕の時計をみると

もう6時を少し過ぎていた。


んー、まぁまぁ集中できたかな…

今日のノルマはあと10問くらいかぁ。

中途半端にすると余計集中力なくなるから

自習室に行こっと。


荷物をまとめようとしたときのこと


「ふーん、もう帰っちゃうわけ?」


ぎょっとして顔をあげると

向かいの席に三枝くんが座っていて

また、あの笑顔?でこっちを見てた。


「い、いつから!?」


「10分ぐらい前から」


ちょっと、ってかかなり動揺しつつ聞くと

またまた、さらっと答えられてしまった。

な、何でそんな見てるのよ………

こちらもまたまた恨みがましい目で

問いかける。


「えっ?あぁ、数学やってたろ?

すげぇ時間かかってんなぁと思ってさ」


平然と答えられて、ちょっとむっとした。


「こんな問題でも時間かかるんです。

で、何のご用ですか」


何となく悔しいので

わざとつっけんどんに無愛想に言ってみる。


「や、その問題、答え間違ってるうえに

この手の問題には簡単な解き方があんのに

って思ってた」


なっ………


「それさ、こうやれば間違えないぞ」


三枝くんが隣の席に座る。

シャーペンをとられてしまった。

えっ、あの、なに……

慌てる私を尻目に見ろよと声をかけてくる。


書きかけのルーズリーフには

正しい答えとその簡単な解き方が

綺麗に整った字で書かれていた。


「コツ掴めばさ、楽だぞ、こんなの。

掴めなきゃめんどうだろうけど」


解き方は確かに簡単で

私にもすぐ理解できるものだった。


「あとは…っと」


また何かを書き込んでいる

三枝くんの横顔を見る。

あの意地悪な感じとは違う真剣な顔。

思わず少し見とれてしまってはっとした。

相手は三枝くんなのに……

性格最悪なことぐらい分かってるのに…


いつのまにか、ルーズリーフには

新たな考え方が書いてあった。


「ほら、これでもっと分かりやすいだろ」


不敵な笑み。

え、何で、私、ちょっとどきどきしてるの?


「何だよ、礼ぐらい言えよ」


笑いながら三枝くんが言う。

慌ててありがとうと言うと

さっきの笑みをもっと意地悪なものにして

三枝くんは言い放った。


「じゃ、このページの問題

図書館閉館までに終わらせろな」


へっ?


「せっかく、俺が教えてやったんだからさ。

教え子の成長は見届けなきゃな」


また平気な顔でうそぶく。

ちょ、ちょっと、このページって……


「ほら、やれ。あと30分くらいか?

たかが20問だろ。さっさとやる」


……やっぱり性格悪い……

ちょっとどきどきした私がばかでした…


これ以上同級生に

上から物を言われるのはごめんだ。

はいはい、すぐとりかかりますーよだ。


解いている間中

胸がまだ少しどきどきしてて

問題どころじゃなくて集中できなかったのに

いつもよりはやく終わった。

解き方がよかったんだなぁ……












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