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くろきちにて

アヴェリウスを切っ掛けに、全てが露呈した。

私は裁かれ、

下界へ堕とされた。

生まれながらに黒い髪と黒い瞳を持つ者たちの世界。

呪われた者ばかりが住む、汚れた地。

だが――。

ここで、私は初めて美しいと言われた。

世辞でも、憐れみでもない。

心からの賛辞。

私は贈り物を受け取り、愛の歌を捧げられた。

五人の男に、上界の宝を持ってくるよう命じた。

それで少し、救われた気がした。

ここは、私を拒絶しない。

私の黒を、祝福する。

そして――

私は出会った。

私と同じ黒い髪。

私と同じ黒い瞳。

ほんの少し、アヴェリウスに似た面影のある人。

彼は、私を利用しない。

私を哀れまない。

私は、彼を愛した。

もうすぐ刑期は終わる。

私は再び、上界という地獄へ戻される。

それでも、必ず戻ってくる。

懐から天緑の薬を取り出す。

下界の者にとっては、不死の薬。

「待っていて」

私は、月を見上げた。


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