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9/9

加速するゲーム[2/2]

――高層ビル群・屋上エリア。

零は影盾で加賀美の爆裂矢を弾きながら、

全力で距離を取る。

爆風が瓦礫を巻き上げ、

視界が一瞬白くなる。


加賀美が弓を構え直し、

三本の矢を同時に放つ。

零は影刃で一本を斬り、

もう一本を躱し、

最後の矢を影盾で受け止める。

バコォォォン!!

衝撃で後退。

その瞬間――

ゴゴゴゴゴ……

頭上から、重低音が響く。

シロ「上! 今すぐ!」

零は考えるより先に横へ跳ぶ。

ドゴォォォォォン!!!

屋上のコンクリートが粉々に砕け、

巨大なハンマーが地面に叩きつけられる。

衝撃波で零は吹き飛ばされ、

壁に叩きつけられる。

「ぐっ……!」

煙が晴れると、

30代半ば、筋骨隆々の男。

ランキング15位の黒崎。

黒崎がハンマーを肩に担ぎ直し、

低い声で笑う。

「加賀美の奴が騒いでるから来てみたら、

 意外と大物がいたじゃねえか」

加賀美が舌打ち。

「邪魔すんなよ、黒崎」

黒崎「邪魔じゃねえよ。

 俺もランキング上げたいだけだ」

零は立ち上がり、

肩を鳴らす。

「……二人かよ」

シロ「零、ヤバいわ。

 あいつは近接範囲攻撃特化。

 一撃でビルを吹き飛ばすレベルよ」


黒崎「やはり、結構動けるみてぇだな!加賀美が苦戦するのも納得だな!」

黒崎は高笑いしながら近付いてくる。


加賀美「黙れ!僕の戦闘スタイル的にはここからなんだよ。」


零「お前ら、なんで俺にそんな執着するんだ。」

「ランキング上げたいだけならわざわざプレイヤーなんか狩らなくても上がるだろ。」


黒崎「あ?何言ってんだお前。」

「モブなんか狩っても大した量あがんねぇだろ。」


加賀美「結局人間(プレイヤー)が1番効率よく」

黒崎「1番楽しいんだろうがっ!」


加賀美「つまり・・・」


「「早い者勝ちだっ!!」」


二人が同時に突進。

黒崎がハンマーを振り上げる。

衝撃炎(インパクトフレイム)!」

ハンマーの先端から、

業火を纏った衝撃波が広がる。

範囲は約500メートル。

周囲のビルが燃え上がり、

崩壊しながら零に向かって飛んでくる。


零(範囲こそ偉大だが、波状攻撃だから逃げることも可能だな・・)

(だが、やつらの狙いはそこだろう。逃げ先で確実に仕留めるための策を練ってるだろうな。)


(ここは、耐え忍ぶしかない!)


零「シロ!俺の内側にちゃんと隠れてろよ!」

シロ「え、まさか・・・」


零は影を最大展開、

鎧と盾を厚く重ねる。

ドゴオオオオオオオオオオン!!!

衝撃波が影鎧を直撃。


炎と煙が立ち込める。


黒崎「・・・どこいった?てかどうなった?」


煙が晴れ始める。

周囲の瓦礫の中心に黒く不気味な塊が残っていた。


黒崎が驚愕の声を上げる。

「嘘だろ……?

 普通避けるだろ。

 どんなメンタルしてんだよ……」


シロが低く呟く。

「あんた、根性据わりすぎでしょ」

零は血を拭い、

静かに答える。

「あいつらの思う壺になりたくなくて

 耐えてみた」

黒崎が舌打ち。

「……耐えられたか」

加賀美が透かさず、

連射を繰り出す。

三本の爆裂矢が、

零の顔面を狙う。

零は影鎧をさらに厚くし、

盾を展開。

バコォォォン! バコォォォン! バコォォォン!

爆発が連続で炸裂。

黒崎がその隙に近接で仕掛ける。

ハンマーが振り下ろされ、

地面が割れる。

零は影鎧の棘を地面から突き出して黒崎の足を牽制。

黒崎「ちっ!」

ハンマーを振り回し、

棘を全て叩き潰す。

加賀美の矢が再び飛ぶ。

零は影鎧を盾に変え、

爆発を耐える。


黒崎「くそっ……!猪口才がすぎるぞ!」

「どらぁ!!」


黒崎のラッシュが始まる。

自分の体格と同じくらいのハンマーを衝撃波を出しながら縦横無尽に振りまくる。

衝撃波で周囲の瓦礫が砕け散る。


零の影が全身を飲み込む。

周囲の闇の力の影響か影鎧が、

異形の姿へ変貌する。

頭からは角が生え、

全身余すことなく影に覆われた。


零「ふぅ・・体が・・軽い。」

(これなら・・・)


バコォォォン!


零の頭に加賀美の矢が爆発する。

しかし、零の態勢は変わらずに立っている。


加賀美「クッ・・もうそこまで・・・」

「黒崎!!俺の矢はもう通用しなくなってきている!しばらく時間を稼いどいてくれ!」


黒崎「ハァアアア!!」

黒崎の振りかぶったハンマーは最高うの軌道・タイミングで零の懐へ到達しようとしていた。


零は右前腕に盾を展開し、ガードしはじくことに成功。

その後、左腕で生成した影刃から斬撃波を繰り出した。


「……終わりだ」


俺は後ろに飛ぶ黒崎の足元の影を歪ませ体勢を崩し、

更に影刃で斬撃を放つ。


黒崎「何だこれ……!」


黒崎の上半身は大きく裂かれた。

周囲に血飛沫をあげながら倒れた。


加賀美「くそっ! 黒崎!」


零は腕を加賀美に向け。


加賀美「今度はなんだ!?はやくこの場から逃げて立て直さなくては・・・!」


影衝破(えいしょうは)


零の手から先ほど、黒崎が放ったインパクトフレイムと似たような波状攻撃が

放たれた。


波は周囲を崩壊させ瓦礫が闇に飲み込まれていく。


加賀美「まずい・・・間に合わな・・」

加賀美の四肢は闇に呑まれ

最終的に肉体が消えた。



【システムアナウンス】

『プレイヤー殺害確認(2名)

 ランキング変動:83位 → 5位

 特別報酬:中央ターミナルへの鍵(一部)』

静寂。

零は影鎧を解除し、

膝をつく。


零「はぁ・・はぁ・・流石に・・疲れた。」


シロが、

「……流石ね…」

零は、

空を見上げる。

「……鍵、半分か」

白い靄が立ち込める。

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